Mickey's world

libramikio.exblog.jp
ブログトップ | ログイン

カテゴリ:花( 299 )


2019年 03月 16日

寂しいカタクリ

e0126386_23312157.jpg

相模原にカタクリの自生群落がある。

早く目覚めた今日、昨夜から決めていたその場所へ行った。

8時前。気温は10度に満たない。時期がまだ早かった。

本来なら夢のようにカタクリが辺り一面に咲いているはずだった。





e0126386_23313155.jpg

群落の外周を何度も回っているうちに、幸い薄雲も取れ、気温も少し上がってきた。

すると、気づかぬうちにあちこちで花が開き始めた。

自然の摂理とは本当に大したものだ。

僕の眼は高速度撮影のようではないが、もし機械を据えていたら、肩をすくめてすぼんでいたカタクリが音もなく開き、その花弁が徐々に反り返っていく姿が捉えられたろう。





e0126386_23314096.jpg

10時を過ぎた頃にはいかにもカタクリらしい姿を僕に見せてくれるようになった。

でも思うんだ。

カタクリが一生懸命に咲こうとする姿は、なんとなく寂しかった。

僕自身の来し方をカタクリが投影しているようで。

せめて今日君たちは、はじめから美しい姿を僕に見せてほしかった。

そんな気がした。

























by libra-mikio | 2019-03-16 23:33 | | Comments(2)
2019年 03月 10日

破れ庭の沈丁花

e0126386_20480045.jpg

先週も先々週も沈丁花を探していた。

近所の家の庭に気の早い株があり、もうその頃から馥郁たる、そしてどこかアンニュイな香りを奏で始めていた。


でも、小奇麗な庭先の、まあるく刈り込まれた沈丁花ではなく、なにかこう、型にはまらず勝手に咲く姿が見たい。

ないものねだりは小さい頃からの性であり、これはもう変えることは出来ないし、変える気もない。


今日、鎌倉扇ガ谷の海蔵寺に続く道を歩いていると、あの香りが濃厚に漂い始めた。

どこだろう。

すると、もう今は誰も住んでいないと思われる古い家の庭に、この沈丁花は咲いていた。

全くのぼうぼうという訳ではないが、久しく手入れがなされていないのは一目瞭然だった。


素敵じゃないか!

僕が願っていたとおり、純白と紫紺の花が、破れ庭に咲き競っていた。

e0126386_20481524.jpg













by libra-mikio | 2019-03-10 21:07 | | Comments(0)
2018年 11月 11日

金魚

e0126386_20034104.jpg

薔薇の花園を金魚が泳ぐ。

今日も頭が麻痺している。



by libra-mikio | 2018-11-11 20:07 | | Comments(0)
2018年 09月 15日

曼珠沙華の朝

e0126386_21474829.jpg

彼岸花は地面から葉を出さずに突然茎がにゅっと出て、血のような真っ赤な花を咲かすし、まさに秋の彼岸の頃に咲くことから、日本の土俗的感覚ではなんとなく忌み花として捉えられていた。

しかし、今読んでいる法華経の口語訳本によれば、釈迦牟尼仏(シーッダールタ)が初転法輪を霊鷲山(りょうじゅせん)で行った際、天界からムリョ数の曼珠沙華が降り注いだ、とあった。

この花はインド的には瑞兆というか、ハレなのである。


その曼珠沙華を求めて先々週からパトロールをしていた。

そして今日、「きっと今日は咲くよ、しかも雨の朝になりそうだからきっと素敵な光景に出逢えるよ」、という心の声に押され、目覚めてすぐに僕のフェイバリットスポットに向かった。

予想通り、花はかなり咲き始め、時折強くなる雨足のせいか、カメラを持った人は僕を含め二人だけ、という幸運に恵まれた。





e0126386_21480316.jpg

僕はたくさんの曼珠沙華が重なり合うように切り撮るのが好きだ。

そもそも、ゴージャスなこの花が好きだ。

僕は(信じようと信じまいと)2300年前には、心ひそかにエピキュロス派に憧れるストア派の末端小僧であったのだが、いや、だったそうだが、もしかするとインドにも居たのかもしれない。


この花の華麗さを、僕は言葉で表現する事ができない。

串田孫一も、曼珠沙華に対してではなかったが「季節の断想」の中で、「(自然界のそれらを)僕たちが形容しようとなるとむつかしい。色だけでなく、そこに瑞々しさや粉っぽさが加わっているのをどんなふうに説明したらいいのか」、と記述している。

だから僕は、その美を写真として表現することしかできないし、それとても稚拙だと思っている。





e0126386_21481954.jpg

雨も小止みになってきた。

残念ながらコオロギや他の鳴く虫たちは、自分を痛めつける雨滴から身を守るのに懸命と見えて、ひたすらじっと音もなく耐えている。

しかし里山に巻き残った乱層雲は少しずつ千切れ始め、僕は実に快適に、曼珠沙華の朝を堪能することができた。



by libra-mikio | 2018-09-15 21:55 | | Comments(2)
2018年 07月 08日

合歓に逢いに行く

e0126386_19341064.jpg
昨日はふらりとハーバーに行ったらヨットに乗せてもらえて、結構な風とうねりの中、ヒールと格闘しながらガンガン走った。
陸に上がったら宴会が待っていて、結局昼過ぎから夕方までハーバーで飲み、いい気分を継続するべく河岸を変えて焼き鳥屋に行ってしまった。
ヨットは良かったけどその後の自堕落に多少嫌気が差しながら、今朝は4時過ぎに目覚めてしまった。

根っからの貧乏性で、せっかく早く起きたのだから何かしたいと思い、そうだ、合歓を撮ろう!という事になった。
昨日海だったから今日は山という訳。

丹沢湖というダム湖の周回道路に、いい合歓がある。
去年はタイミングが合わなかったけれど、今日は良いコンディションで合歓が咲いていた。

合歓って、本当に不思議な形をしていて且つ美しい。
繊細で妖艶。
陽気で神経質。
天気も上々だったのでポジティブに撮ってあげた。
e0126386_19342903.jpg
(豪雨禍に見舞われた方々にはおかけする言葉もございません・・・)


by libra-mikio | 2018-07-08 19:58 | | Comments(0)
2018年 06月 24日

梅雨の花

e0126386_21031895.jpg
百合と紫陽花が雨に濡れている。
さほど強く打たれてはおらず、百合の花粉はまだ流れ出してはいない。
この組み合わせを目にし、素直にきれいだな、と思う。




e0126386_21033634.jpg
明月院に行きたいとは思っても、あの混雑を思うと軽々には腰をあげられない。
紫陽花はどこにでもあるし、それなら家の近所をくまなく周り、清楚な彼女を見つけ出してあげればいい。
今、つい清楚と書いたが、特に萼紫陽花はまとわりつく湿度を追いやるようにクールで美しい。




e0126386_21035251.jpg
一方で百合は花の大きさから言ってもきらびやかだ。
雨に包まれてなお、その香気を辺りに満たす。
僕は百合の蕾も大好きだ。
はちきれんばかりのエネルギーを貯めている姿がとても良い。
百合の蕾に花言葉を進呈するなら、希望・勇気・自負か。


by libra-mikio | 2018-06-24 21:33 | | Comments(0)
2018年 05月 13日

Rosa Ondina

e0126386_21245451.jpg
ここ数年というか数シーズン、薄紫の薔薇に魅了されている。
もちろんその存在感は、真紅やオレンジ、イエロウなど、一瞬の華やかさを振りまく娘たちに比せば、分が悪い。
しかし、実際の彼女を眼の前にすると、得も言われぬ魅力の虜になってしまう。

Rosa Ondinaといったか。
あたしを見て!と声高に主張しない佇まいに、惹かれてしまう。
e0126386_21250899.jpg


by libra-mikio | 2018-05-13 21:40 | | Comments(0)
2018年 05月 03日

薔薇に酔う

e0126386_19113083.jpg
薔薇の季節が巡ってきた。
純粋に嬉しい。
今日の午前中はずっと薔薇に囲まれていた。
雨は上がり、しかし風は強かった。
その強い風があらゆる種類の薔薇の甘い香りを、絶え間なく僕の鼻孔に運ぶ。
ほんとうに、なんと美しい香りなのだろう!
写真を撮りに来たのだが、途中からカメラには触れず、ただその香りに酔っていた。
毎年書くことだが、これだけの数、クオリティーの薔薇を咲かせるスタッフさん達のご努力にひたすら頭が下がる。
世の中には素敵な仕事があるものだと、本気で羨ましくなる。
e0126386_19114899.jpg


by libra-mikio | 2018-05-03 19:37 | | Comments(0)
2018年 03月 05日

梅笑う

e0126386_22212653.jpg
クルマで行けば30分ほどのところに日大の生物資源学部がある。
少し前までは農獣医学部といった。
ここが、心和むんだなぁ。
信州にいるような気分になれる。

可愛らしい梅の花があちこちに咲いている。
ヤギの鳴き声が聞こえる。
つなぎを着た女の子がたくさんいる。そうだよ、畜産はつなぎが正装さ!

これからの季節、たくさんのタンポポが咲き、桜が咲き、空には白い雲が流れる。
弥生の初めの、とろっとした陽だまりの中、小梅ちゃんたちが笑みをたたえている。
e0126386_22214292.jpg


by libra-mikio | 2018-03-05 22:37 | | Comments(0)
2017年 10月 07日

ラビリンス

ラビリンス【labyrinth】
ギリシャ神話で、怪物ミノタウロスがクレタ島の王ミノスによって閉じこめられた迷宮。ラビュリントス。
ゴシック聖堂の床などに表された迷路の紋様。
生け垣などでつくった庭園中の迷路。

by 集合知 大辞林 第三版
e0126386_22253051.jpg
単なる薔薇の花芯に迷宮があるのならば、大脳皮質が生育したヒトの心にラビリンスがあることは極めて自然だ。





e0126386_22255483.jpg
その迷宮にもいつかは光が訪れる。
光を、光として認識する聡明さを失ってはいけない。







by libra-mikio | 2017-10-07 22:45 | | Comments(0)