Mickey's world

libramikio.exblog.jp
ブログトップ | ログイン

カテゴリ:森( 2 )


2018年 12月 13日

寒気に立つもの

e0126386_19523303.jpg

4年半ぶりに斜里に行った。

久々であれば野山が微笑む初夏、と言いたいところだが仕事なのでこの時期も止むを得ぬ。

着陸間際のCAアナウンス、「女満別空港の天気は晴れ、気温はマイナス13度でございます」に心身を引き締める。

9時前に着き、一連の山仕事の今日の監査を終えたあと、斜里のホテルに向かう。

以前も思ったことだが、荒涼とした大地に人工物が黙念と立っている光景ほど寂しいものはない。







e0126386_19524942.jpg

名にし負う斜里岳。

まだ午後の3時半であるにもかかわらず、真横からの残日に照らされている。

クルマのエンジンを切れば物音一つしない。

徹底的な静寂空間の彼方に聳える山は、神々しいという形容を撥ね付ける。

なぜならば「神々しい」と言う語感が内包する人的なものから、それは全く超越しているからだ。







e0126386_19530283.jpg

夕景というものは、考えてみれば人間が存在する以前からあった訳だ。

そこに特別な意味を見出したのは、いつの時代の、どの生き物だったのだろう。

地球自体は46億年前にできたと言われるが、恐竜が陸に上がったのは僅か3億年前とも4億年前とも聞く。

その頃に入り日を見て感傷的になった初めての恐竜が居たとしたら、そのDNAが今なお生きているということなのだろう。



by libra-mikio | 2018-12-13 19:56 | | Comments(0)
2016年 01月 31日

真鶴の森

e0126386_11135184.jpg
真鶴半島の森に時々行く。季節を問わず、晴雨を問わず、行く。
行く度に樹木が位置を変える筈もなく、また新たな大木が生える訳ではないが、この森は僕を惹きつける。
巨木の森である。
スダジイやクスノキ、クロマツなどが異様な形態で屹立している。
多くの樹が、幹回り6-7m、樹高は40mに達する。樹齢は400年近い。
e0126386_1112299.jpg
真夏の昼下がりに行っても天を覆う樹冠は林内を薄暗くする。ましてや真冬の今は更に暗い。
しかし今日、林内に足を踏み入れて驚いた。薄暗い森の中一杯に小鳥たちの囀りが満ちている。
これまでこんなに沢山の囀りを聞いたことがない。
季節柄多くは地鳴きだが、アカハラの夏の声も聞こえる。それともあれはイソヒヨドリか。
e0126386_11122773.jpg
散策路を外れ林床に足を踏み入れると、A0層の落ち葉にブーツがふわっと10cmも潜り込む。
その感触の柔らかいこと。
真鶴の森は、A0層の落ち葉が長い年月のうちに腐葉土となり、バクテリア、微小生物、昆虫、鳥と気の遠くなる陸の食物連鎖を守り、また近海の魚にとっても、森から流れ出るミネラルによりプランクトンを始点とする海の食物連鎖を守る。
この森はいったいどれほどの命を養っているのだろう。
e0126386_1129374.jpg
EOS 5D + EF24-105mm f/4L IS USM

by libra-mikio | 2016-01-31 11:34 | | Comments(0)