Mickey's world

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2015年 01月 13日

百閒先生

恥かしながら、 内田百閒を初めて読んだ。 阿房列車である。
大体が、 百閒先生、 ひゃっけん とはなかなか読めぬし、 あぼう・・・ではなく、 AHOU列車である。

なんとまぁ、 オモシロイことか!

百閒先生は今でいうところの 「乗り鉄」 のようだが、 先生は無目的を第一義とし、 とにかく行って帰ってくることの繰り返しである。 
行った先で何かをしよう・・・などというのは愚の骨頂、 美意識に反し、 目的があるくらいなら家を出ない・・・というアンチ目的派なのである。

まぁ、 その徹底ぶりも可笑しいが、 なによりアッケラカンとしたユーモアが全編に漂っている。

途中、 はたと気づいた。 この書き方、 どくとるマンボウ北杜夫と同じじゃないか。 いや、 マンボウ先生が知らず知らずに百閒先生を手本にしていたのであろう。

僕は欣ちゃんや遠藤周作のように無理やり人を笑わせる手合いは好きでは無く、 笑おうが笑うまいがそれはアナタの勝手だが、 まぁ笑ってくれることにはヤブサカではない、 てな具合のものが好きなのである。

で、 百閒先生の文章だが、 時折寅さんのように旅情なども感じさせる。 当時、 多くの読者が笑ってはセンチになったことであろう。
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銀塩 EOS7 + EF24-85mm F3.5-4.5 USM 

by libra-mikio | 2015-01-13 22:06 |


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