それは昨日の話。
海から帰ったボクは、 ベッドに広角の着いたカメラを何気なく置いた。 ・・・つもりだった。
跳ねかえる高さじゃないのに、 カメラは何気なく跳ねて、 クッションフロアーに落ちた。
そして悲しい音。
どう考えても、 こんなにダメージがあったダイブとは思えない。
・・・これは身代わりなんだ、 と次の瞬間に確信した。
昨日一日、 東京でホームから転落することも無く、 クルマも突っ込んで来なかった。
カメラと広角レンズに感謝しつつ、 海辺の町に帰って来た。
ウチの近所の交差点で信号待ちをしていると、 歩道上のボクの鼻先を自転車が猛スピードですり抜けた。
風圧で体がよろけた。
数メートル先で、 その見かけぬ自転車の男が、 悔しそうにボクを振り返るのが見えた。
EOS7D + EF-S17-55mm f/2.8 IS USM