2017年 01月 07日
年末年始は、確かに休んだ。 でもきっと後日に振り返っても、その休みに一体何をしたのか或いはしなかったのか、きっと判らなくなるだろうから、その日の生き方を写真を媒体として残しておいた。 案の定、いま現在、自分がお休みを取っていた記憶などマゼラン星雲の彼方に消え去っている。 自分のブログを読み返し、そういえば逗子の町を歩いたな・・・っていうレベル。 この5日と6日に大きな試練を迎え、実は休み明けの10日と11日にもその一環の試練が待っている。 でもね、とりあえず済んだ試練の出来栄えは何とか合格点を頂けた様子なので、今日の一日は、ココロの休日とした。 上の写真はさっき大井松田のとあるマイ・フェイバリット・ポイントから撮った残照。 いい具合の巻雲にも恵まれ、久々に嬉々としてシャッターを切った。 今朝はね、片瀬漁港にもぶらぶら歩いて行ってきた。 放心状態のウミウたちの向こうには、これまた浮世から隔絶された釣り人たちが勝手気ままに糸を垂れていた。 ウミウも釣り人も、今の僕にはうらやましさの対象である。 ウミウは人事案件なんて考えなくてもいいんだもんね。 釣り人は・・・、いや、あの方たちの中には人事マターや資金繰りを抱えている人もいるかもしれないな。 余計なことは言わずにそっとしておこう。 そのあと、急に温泉に浸かりたくなって、丹沢の懐に抱かれた中川温泉に行った。 以前、3セクっぽい足柄荘なる宿があり、そこのPH10近いアルカリ泉が気に入っていたので再訪したが、なんと時之栖の軍門に下り「丹沢ホテル時之栖」となっていた。 ま、風呂は変わっていないだろうから入った。 そして、ま、変わってはいなかった。 変わってはいなかったと思いたいが、多少塩素臭を感じたな。 まあいい。まったりできたのは事実だ。 経営者が変わればB2Cのアプローチも変わる。 お宿の表には、本物のローソクがたくさん灯されていた。 キレイではある。 でも見た瞬間にアタマをよぎった単語は、シャルリー・エブド・・・
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by libra-mikio
| 2017-01-07 22:45
| Mic記
2017年 01月 03日
北風を背になし、枯草白き砂山の崕に腰かけ、足なげいだして、伊豆連山の彼方に沈む夕日の薄き光を見送りつ、沖より帰る父の舟遅しと俟つ逗子辺りの童の心、その淋しさ、うら悲しさは如何あるべき。御最後川の岸辺に茂る葦の枯れて、・・・見かへれば彼処なるは哀れを今も、7百年の後にひく六代御前の杜なり。木がらしその梢に鳴りつ。 そう、「たき火」の舞台は逗子なのである。そしてその場所は田越川が逗子湾にそそぐ場所、つまり今のR134の渚橋のあたりだと思われる。 では行くしかない。ブラミッキー(笑)。 横須賀線の逗子駅から海まで歩くことにした。 するとまず、御最後川、六代御前についての知識が体得できる。しかし今日のテーマではないから飛ばす。 住所案内の地図を見ると、田越川の海に近い富士見橋辺りに「蘆花の碑 独歩の碑」という表示がある。 そこで独歩の残り香に出逢う訳だが、同時に徳冨蘆花が現れた。 よく見ると近所には蘆花記念公園というものがあり、郷土資料館というものが整備されている。 独歩と蘆花とはどのような関係だったのか? では、郷土資料館に行ってみよう。 郷土資料館は桜山の蘆花記念公園の上の方に存在し、その木造の建物は徳川家16代当主徳川家達さんの別邸であったそうな。 そこからの眺めは、斯くの如く良い。 ネーミングはあくまで「郷土」資料館なので、様々な展示があったが、やはりメインは徳冨蘆花にまつわる事物である。 僕は蘆花についてほとんど知識がなかったので勉強になった。 で、独歩と蘆花の関係だが、独歩は蘆花のお兄さん、徳冨蘇峰が興した新聞社・民友社に入り国民新聞の記者となる。 そして蘇峰ゆかりの逗子にある(あった)やなぎ屋という旅館に滞在することが多く、そこで同じく滞在していた蘇峰の弟・蘆花と親しくなったという訳だ。 こうして僕は、独歩を追って蘆花に出逢った。 更に素敵なことに、この日それまで知らなかった、徳冨蘆花著「自然と人生」という本と巡り逢った。 この本には実に煌めく美文がちりばめられている。僕はその日の帰り藤沢のジュンクですぐに買い求めた。 有難いことに岩波文庫から現役の出版物として刊行されている。 更に驚くべきことに、この岩波文庫の1933年の、荒正人という人の解説を読むと、 「『自然と人生』と幾らか似た作品として、国木田独歩の『武蔵野』や、島崎藤村の『千曲川のスケッチ』などを考えることが出来る。」 とある。 ところで冒頭の独歩の「たき火」だけど、ほぼピンポイントで、いま現在「なぎさ橋珈琲」(昔の逗デ)がある場所だと判った。 え!?そうなんだ!
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by libra-mikio
| 2017-01-03 17:10
| Mic記
2017年 01月 01日
夕べはアップした通り、談志の芝浜を聞きながら休んだ。 かなりな酔い心地の中、談志のたたみかけるこれでもかの人情噺に、ついもらい泣きをして枕を濡らしながら、ことりと寝た。 5時前に目覚めた。 天気を確認すると快晴。 今年の「元旦、海笑う」はどこに行って撮ろうか? そうだ、湘南の定義には少し外れるが、熱海のとあるホテルの、大好きなあの岸壁から撮ってやろう! 決めたからにはコーヒーを淹れただけで、何も食べずにクルマで飛び出した。 やはり正解だ。 計ったように、目的地に着くと同時に初日が昇った。 初島の形は好きではないが、まあ良しとしよう。 海面は金色に輝き、これまたお約束通り漁船が一艘現れ添景となる。 覚悟していたほどには寒くもなく、また風もなく、実に穏やかな初日の出であった。 帰りには箱根湯本に寄り蕎麦屋を探したが開いている筈もなく、腹を空かしたまま帰って来た。 鵠沼から鎌倉方面が観光上の湘南ならば、鵠沼から茅ヶ崎は本来の湘南だ。 地元の人が、目的などなく、ただ海を見ている。 それはごく自然の、普通の姿だ。 X-T1
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by libra-mikio
| 2017-01-01 15:24
| 季節
2016年 12月 31日
紅白にチャンネルを合わせても、一向に乗れない。 結局、格闘技をずっと見ていた。 紅白って、もう興味なくなったな。 僕の中で、旧いからいい、という価値観は本当に消えたようだ。 旧いものに意味がないのではなく、旧いものにしがみついていることに意味がないと思うのだ。 旧いものを表面的に今風になぞることに、そして「惰性で続ける」ことに、意味を見いだせないのだ。 まだ寝るには早いかもしれないけど、芝浜でも聞きながら、瞳を閉じよう。 写真は寅だが、寅には再生のメッセージがある。 芝浜に至っては、再生そのものだ。 皆さま、善いお年を。
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by libra-mikio
| 2016-12-31 21:56
| Mic記
2016年 12月 30日
今年も366日のうちの365日が終わろうとしている。 今日という一日も、また今年という一年も、暮れなずむ。 今日を含め、僕の冬休みは5日間しかない。 いや、5日間もある。
素敵じゃないか。 もう、この5日間は会社のことを忘れよう。 少なくとも忘れる努力をしよう。 浜に出れば、期待ほどの焼け方ではなかったが、それはそれで新しい自然のアスペクトがそこかしこに満ちている。 そうだ、この気分のまま江の島まで波打ち際を歩いてみよう。 更に更にいいことがあるかもしれない。 ほどよい夕光のなか、若い人たちが若さを楽しんでいる。 彼ら彼女らにとり、この一時がずっとずっと胸に残りますように。 この光景はあなた方の人生の記憶を引き立てる舞台装置だ。 2016年12月30日の午後5時24分に、あなたたちを取り巻いていた青春の燃焼の触媒だ。 いい雰囲気だと感じたろう? 僕も勝手ながら、その高揚感を共有させてもらったよ。 #
by libra-mikio
| 2016-12-30 22:22
| 季節
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