Mickey's world

libramikio.exblog.jp
ブログトップ | ログイン

<   2017年 08月 ( 8 )   > この月の画像一覧


2017年 08月 28日

リコリスの頃

e0126386_21425863.jpg
久し振りにお気に入りのガーデンに行くと、もうリコリスのワールドだった。
秋の田の曼殊沙華ももちろん大好きだが、ちょっと洋装のリコリスもなかなか捨てがたい。

このガーデンでは既に花期は盛りを過ぎたようであったが、一体彼女たちはいつ最大のおめかしをしていたのだろう。
あの、なんとなく暗かった8月の中旬か。
だったらもっと早く訪れればよかった。




e0126386_21424130.jpg
以前、この花に添えてジョディ・フォスターのアイリスのことを書いた。
前回は思いっきり露出を落としたが、今回は天に向かって咲く健気さを表してみた。
それにしてもブルーハワイのような蒼と、優しいピンクのハーモニーは何と贅沢なことだろう。
丁寧に撮ってあげたくなる。




e0126386_21434283.jpg
ここに来るとたくさんのリコリスたちに逢うことが出来る。
自然の植生ではもちろんないが、僕はリコリスたちの美しさを充分に堪能する。
これらの美しい花々を、美しく咲かせる努力をしているスタッフさんたちに敬意を覚える。


by libra-mikio | 2017-08-28 22:07 | | Comments(0)
2017年 08月 24日

塩名田

e0126386_22240995.jpg
大好きな場所だ。
もう何回も拙ブログにアップしたと思うが、今年も訪れた。
中山道、塩名田宿。

不思議なものだ。
晩年の親父が案外と旧い宿場が好きで、和田宿や海野宿、馬籠宿などによく通っていたが、息子もそうなりつつある。

塩名田の、千曲川に掛る中津橋の袂、川魚屋。
構図を取っていたら、微妙なお姐さんが歩いて来て、この「のむら」さんに入っていった。
影の短さが、真夏の暑熱を留める。




e0126386_22244240.jpg
浅科から見る浅間。・・・うん、雲の中の浅間。
ここから見る浅間はいい。実にいい。
たとえ雲の中でも、僕には優美な浅間の曲線が見えている。


by libra-mikio | 2017-08-24 22:38 | | Comments(0)
2017年 08月 21日

たすけて

e0126386_22395079.jpg
誰かたすけて!
おふくろとのコミュニケーションが取れない。

彼女の名誉のためにこれだけは先に書くが、彼女は身の回りのことは出来ている。

でも耳が遠くて会話が成立しない!
成立しないのであれば話しかけないでほしいのだが、お構いなしに細々としたことを言う。
たまらない。
返事をしても聞こえない。
勝手に相づちを打っている。

モウダメ、会話が成立しないことほどフラストレーションが溜まることはない。

お母さん、僕は優しくしたいのだよ。
だから話しかけないで!
お願いだよ。
口を利かないで!

そう思う自分に、フラストレーションがたまるんだよ。


by libra-mikio | 2017-08-21 22:47 | Mic記 | Comments(1)
2017年 08月 20日

漂流

e0126386_20520671.jpg
10日間の長い夏休みをいただき、それはあと数時間で終わる。
この長い240時間を僕はどのように使ったのか。
一つ一つを指で差し、これは善かった、これは今一つだったなどと自分自身を評論することは愚であろう。
自分が決めることが許された、自分の時間の使い方を、自分でけなすことは無用だ。

ただ、こんな書き出しをすることは、何か不完全さを身の内に感じているということだ。
世間に甘えて、大抵のことはやって来たような感じもするが、極々当然のことながら、自分の間口の狭さに実のところ辟易している。
僕が本当にやりたいことは何なのだろう?

18歳の青年にとってこそ想うべき事柄を、還暦を目前にした自分が想うとは!

漂っている。
漂流している。
人生の目的が見えない。

今、僕は自分が情けない。
e0126386_21150391.jpg


by libra-mikio | 2017-08-20 21:06 | Mic記 | Comments(0)
2017年 08月 17日

別所 北向観音

e0126386_15415646.jpg
別所温泉には夕方着き、大湯とあいそめの湯に連続して入った。どちらも硫黄の薫り高く申し分ない。
出ると太鼓の音が聞こえてきた。北向観音で盆踊りが始まろうとしていた。
短い参道には本物の蝋燭が灯る雪洞が等間隔でいくつも並べられ、すべての胴に近在の子供たちが描いたであろう絵があり、心なし哀切感が漂う。
観音堂はさすがに重厚でありながらも、すぐ脇の広場の太鼓の音、つまり庶民の民芸の極致とも融和していた。


話は変わるが、ここ何年も不満に思っていたこと、即ち仏教は宗教ではなく哲学であるのになぜ宗教として扱われるのか、についてごく最近、おぼろげに答えが見えてきている。
鈴木大拙の「禅(仏教の生命と精神の項)(ちくま文庫)」を読み返し、一方で武者小路実篤の「釈迦(岩波文庫)」を一気読みしたことで、仏教がいかにして宗教になったのか、その解決の糸口を掴みかけている。
極々大づかみにそのキモを表現すれば、仏陀ゴータマ・シッダールタが存命の時にはその教えは宗教ではなく、仏陀の死後2千年経つうちにそれは宗教へと変わってきたのだ。
この辺りは今後楽しみに整理したい。


先程まで濃い藍色が残っていた空もいつしかとっぷりと暮れた。
浴衣のお嬢さんが現れた。おそらくは地元の人達だろう。
北向観音は、本当に地域に溶け込んでいると感じた。
e0126386_15421463.jpg


by libra-mikio | 2017-08-17 16:31 | | Comments(0)
2017年 08月 16日

飽和「葉緑素」濃度

e0126386_20074294.jpg
創られた公園、と言ってしまえばすべての公園は創られたものであるが、その中でも特に手入れが行き届いていた。
とあるロックフィルダムの、放流サイドにある。
造園の仕事は丁寧で、その光景は癒やしを充分に含んでいる。
ただ、夏休みだが気温が上がらないことと、適度な雨?のせいか、本当に人っ子一人いない。




e0126386_20080567.jpg
セミも鳴かない。
風も吹かない。
替わりに、空気中に植物の葉緑素が放出されたかのように、あたり一面に緑が充満している。
湿度ならぬ緑度、などと言う言葉が頭に浮かぶ。
ここはさしずめ飽和葉緑素濃度に近い。
そう、繰り返すが、空気が緑色なんだ。




e0126386_20072022.jpg
木々の樹高を見ればこの公園がつくられてからの年月が判ろうというものだ。
そしてベンチの配置がいい。
小さな丘の造りもいい。
芝は刈られたばかりだ。

なぜ僕一人しかいないんだろ?


by libra-mikio | 2017-08-16 20:34 | 椅子のある風景 | Comments(0)
2017年 08月 12日

よみがえるバカ

子供の頃父親と散歩をしていたとき、かなり勾配の急な坂を八百屋か何かのカブがスピードを上げて降りて来た。
カブは僕たちの近くを歩いていたおばさんの間近で、大きなブレーキ音とタイヤの軋みを発して止まった。
カブの兄ちゃんはそのおばさんと面識があったようで、止まった後、悪びれず、満面の笑みで「えへへ、驚いたでしょ」
要するにおばさんをからかったのだ。
おばさんはもちろん驚き顔が引きつっていた。

その後、父親が吐き捨てるように言った。
「馬鹿者が。ブレーキが利かなかったらどうなるかということを、全く考えていない。お前は、あのようにはなるな」
子供ながら、僕は父親のいう意味を即座に理解した。


e0126386_17581066.jpg


江の島の桟橋のすぐ下に、水上バイクの奴らが集まるようになって何年にもなる。
観光客が橋をそぞろ歩くので、奴らは「見られてシアワセ感」を満喫している。ゾクと一緒。
派手にターンを決めて水しぶきを盛大に上げる。
大抵後ろに女を乗っけている。
周囲に何もない所でやればまだしも、仲間のバイクをめがけて水しぶきを浴びせた。
瞬間、子供の頃のカブのバカが脳裏によみがえった。


スキンヘッドのマッチョバカよ、江の島っていうのは、お前らみたいなガキが来るところじゃないんだよ。
e0126386_18183710.jpg


by libra-mikio | 2017-08-12 18:21 | Mic記 | Comments(0)
2017年 08月 03日

白樺

e0126386_21320997.jpg
子供の頃から海辺の育ちで、だから白樺への憧れは並大抵のものではなかった。
或る時従兄が、家族旅行で信州に行ったからそのお土産だ、と言って白樺林のポスターを我が家に持ってきた。
そのポスターは今でいうA0サイズ、実に立派で、ほどなく僕の勉強部屋に張られることになった。
癒された。
そのポスターを見つめていると、NHK-FMの野鳥の声の放送で初めて聞いたカッコウの鳴き声が聞こえてくるのだった。
(あの頃、僕の頭の中にぐるぐる回ってエンドレスだったのは、カッコウの声と吉田美奈子=朝は君に、だけだった)




e0126386_21321008.jpg
こんなお洒落な樹木は他にはないと思う。
花木ではないから、春夏秋冬、いつでもその樹皮の妙を感得できる。
こんな風に、少しやつれていたってワクワクする。
僕にとって白樺は信州の象徴なんだけど、初めて新千歳空港から札幌に向かう電車の車窓に、至極無造作に白樺林が現れた時にはびっくりしたな。
住宅地、いや線路脇に普通に生える白樺。
寒冷地ならば当然かもしれないが、なんとも羨ましかったものだ。




e0126386_21320922.jpg
倒れても、白樺。
た お れ て も し ら か ば 。
いいな。


by libra-mikio | 2017-08-03 22:12 | Mic記 | Comments(0)