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2017年 06月 27日

東慶寺、雨

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日曜日に待望の雨が降った。
梅雨の時期に「待望の」は本来おかしいが、実際、なんという空梅雨なのだろう。

鎌倉に紫陽花を撮りに行こうと決めていた。
お目当ては明月院だったが、少し出遅れて9時半に北鎌倉に着いたら、なんと横須賀線の線路まで「明月院待ち」の列が出来ていた。

即座にやめて、東慶寺に行った。
正解だった。




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奥の墓所は、いつにも増してしっとりと潤っていた。
石仏の配置が面白くてレンズを向けると、奥の竹が光っていた。光っているように見えた。
まるで竹取物語だ。

いや、待てよ、このように僕の目から見ても竹が光って見えるのだから、いにしえの作者の目にも竹の根元が光るように見えたのだろう。
古来の寓話にはある種の写実があったのだろう。




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これまで気が付かなかったが、「ブライス」さんという方のお墓があった。石塔にはちゃんとカタカナで「ブライス」と刻んである。
つい最近ゆかりの方がお見えになったらしく、薔薇が供わっていた。

岩波茂雄や安宅弥吉、和辻哲郎や西田幾多郎の墓所とそう離れてはいない。
ブライスさん。どんな方だったのだろう。




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少し雨が強くなってきた。
東慶寺の入り口にある「北鎌倉 ギャラリー空」に入り、しばし雨をやり過ごす。

ここにも紫陽花が咲いていた。
あまり可愛いのでお店の女性に声を掛け、写真を撮らせてもらった。
こういうのって、けっこう好きだ。


by libra-mikio | 2017-06-27 21:54 | | Comments(2)
2017年 06月 25日

夜の愛に逢いに行く

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夜のなお美さんのモニュメントを撮りたくなった。
相模湾の光に浮かぶモニュメントを。

誤算であった。もっと光が碑に当たっていると思った。
いいえ、辺りは真っ暗であった。
正直に言うと、少し怖かった。




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さそり座が昇っていた。
いて座の銀河も光っていた。

なお美さんのモニュメントの真ん前で、さそりを撮った。
正直に言うと、この時も少し怖かった。




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ヨロイヅカファームのこのオブジェは、お二人そのものなんだと、初めて得心した。
寄り添う者と寄り添われる者。
愛って、あるんだ。




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夜景って、愛を紡ぐね。
あの光の下でどれほどの愛が満ちているのか。

愛、無尽。


by libra-mikio | 2017-06-25 21:26 | | Comments(0)
2017年 06月 18日

また薔薇を撮ってしまう

雨が降るという予報が出ていた。
今日は、雨に濡れた百合を撮るつもりだった。

雨は予報通り降ってきた。
そして雨滴を纏った百合もあった。

でも、薔薇の美に負けた。
もう、旬を過ぎている。花弁が痛んでいる。
しかし、傷んでなお、薔薇は美しい。
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何回も書くが、最近、この薄紫の薔薇が気に入っている。
清楚である。
品種としての名前はもちろんある。
しかし、名前を憶えて得意になる時期は、僕の中でもう過ぎた。
美しければ善い。




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炎立つ。
種苗家は何を求めてこの品種を作ったか。
妖艶。社交。ジェラシー。
僕は炎(ほむら)だと思った。
究極の恋心。




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この花弁の厚さはどうだ。
あたかも朴の花のようだ。
しかし朴の花の一種凄みのある香りではなく、あくまでも薔薇の清楚な香りを放つ。




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可憐。
いや、可憐だけだろうか。

したたかな可憐、か。


by libra-mikio | 2017-06-18 22:19 | | Comments(0)
2017年 06月 16日

香を焚く

一週間が終わった。
今宵、グラスが進む。

香を焚いた。
しかも串田孫一のカップで。

富士宮の江戸屋さんにまた行って、無理を言って、串田さんのカップをわけてもらった。
もちろん対価を払うつもりだった。
しかし、お店の若い女の子は困った顔をしてオーナーに相談した。
帰ってきて曰く、「もう新たには作っていません。これはお店の常備品であり新品ではありません。既に当店で使用している以上、お代は受取れません、そうオーナーが申しておりました」

そのカップを香炉にして良いのか?
僕の中では、善いのだ。
串田さんのカップは、単にお茶を受け止める容れ物から、もっともっと創造的な役割を果たすのだ。

今日の香は、鎌倉にある鬼頭天薫堂で求めた、「竹仙 ゆずのかおり」である。
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by libra-mikio | 2017-06-16 23:36 | | Comments(0)
2017年 06月 13日

2017年、初夏の田んぼ

ここは御殿場の田んぼ。
朝の富士が逆さに写って、いい感じ。
これを撮ったのは5月4日午前8時半。今では苗も大きくなっているだろう。
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年に何回か、田んぼっていいな、と思う時がある。
何故かはよく判らない。
でも道すがら、あ、と思ってクルマを停めてしまう。




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国道20号を通れば早く信州方面に行けることは判っている。
けれどあまり風情がないので、釜無川の南西を北上する県道12号をよく使う。
そこで発見した棚田。6月2日午後6時前。
遠くに八ヶ岳を望む、いい空間だった。




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駒ヶ根温泉ホテルの最上階からこっそり撮った、6月3日朝5時半の田んぼ。
伊那谷に昇る朝日が水面に反射し、僕はうれしくて自然と笑みをこぼした。

数日前にアップした、天竜川の河岸段丘の上の田んぼはこの後に撮ったものだ。
田んぼって、なんか、いいな。


by libra-mikio | 2017-06-13 22:32 | Mic記 | Comments(0)
2017年 06月 11日

ついにあの鳥の名前が判った!

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ついにこの鳥の名前が判った!
ガビチョウ、というそうだ。

この写真は2015年6月18日の拙ブログ「ムラヤマ・クロツグミのメス? 」にアップしたのと同じ写真である。
要するに僕は長いことこいつの姿を見ることが出来ず、こいつの鳴き声をクロツグミの声だと思い込んでいたのだが、上の文を書いた日に初めてその姿を捉えたのだった。
もちろん即座に野鳥の図鑑で調べたが、どうしてもクロツグミではないと感じた。このいきさつは前ブログに詳しい。
結局、違うよなぁ、と思いつつ、これはきっとクロツグミのメスで、眉毛が白いことからあの村山首相の名前をくっ付けて、ムラヤマ・クロツグミのメスだなどといい加減なことを書いたのである。半信半疑で。

で、実は今日箱根の温泉に行く道すがら、環境省が設置している「箱根ビジターセンター」に寄ったのだが、箱根に生きる野鳥の写真カードが展示されていた。
もしかしてあいつのカードがあるかも? と思い、期待に手を震わせながらめくっていくと・・・あった!
しかしそこには初めて聞く名前「ガビチョウ」と書いてある。
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ガビチョウ?・・・知らない・・・
早速、センターに備え付けの鳥類大辞典など数冊をひっくり返したが、そんな名前はない。
途方に暮れる1ミリ前で、そうだ学芸員さんにきいてみよう、と閃いた。
(僕はナントカ大臣と違って学芸員さんは立派な人たちだと思っている)
相手をしてくれた方は40台の女性で、なんかこう、優しさのカタマリみたいなチャーミングな方だった。たとえるならば原日出子さんのような💛 (余計か)

僕:
実はこれこれしかじかで、この鳥をずっとクロツグミだと思っていたが今日初めてガビチョウであると知ったんだ。フッ、参ったな。しかし僕が初めて聞く名であると同時にどの辞典にも出ていない。これは一体なんでだろう?もし君に知識があるのならば、そして僕に伝えることをヤブサカではないと思うのならば、教えてはくれないだろうか。

チャーミングさん:
うふ、いいわ。教えてあげる。あなたは実に素敵なポイントを突いたわ。実はこの鳥はもともと日本にはいなかったの。中国からペットとして連れてこられたのよ。でもね、ペットが逃げ出したのか、或いは業者がうるさく鳴くこの鳥を持て余して山に放しちゃったのか、とにかく近年急にあちこちで繁殖したの。これはね、ガビチョウっていうのよ。ガ・ビ・チョ・ウ💛 中国での漢字は画眉鳥で、そのまま音読みにしているのね。最近のことだから、こどもやちょうずかんにも偉そうな権威主義的辞典にも出ていないのだわ。 

僕:
ふーむ、ガビチョウ。ところで自分で言うのもナンだが、僕は鳥の声の聞きなしには多少自信があるんだぜ。しかしこいつは、多少の不信感を持ちつつも僕をしてクロツグミだと思わせた・・・。そこのところが少し口惜しいな。俺もヤキがまわったか。

チャーミングさん:
あら、今度は自己嫌悪? あのね、あなたが間違えたのはおそらく無理もないのよ。実はガビチョウはすごく耳がいいと言われているの。どういうことかというと、他の鳥の声をすぐに覚えて真似をするのよ。しかも本当に上手く。実際に、オオルリやキビタキ、サンコウチョウの真似をするのを私は知っている。クロツグミの鳴き真似なんてコロッケ以上に上手いはずよ。だからあなたはそうひがまなくてもいいのよ。どう? ご気分を直すことが出来て?

・・・バカらしい。すみません。

最後に実際にガ・ビ・チョ・ウ💛の美しくも狂おしい鳴き声をシェアさせていただきます。


★さらにオマケ
箱根からの帰り道に当たるので、つい、ヨロイヅカファームのなお美さんのモニュメントに寄ってしまう。
この、なお美より、という文字の形に惹かれてしまうのだ。
今日のバラを何気なく撮ったのだが、いま写真を見ていて気が付いた。むむ、右に金属の銘板が新しく設置されている!
このモニュメントは日々進化している。
今度、ゆっくり読みに行こう。
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by libra-mikio | 2017-06-11 21:10 | Mic記 | Comments(0)
2017年 06月 09日

自然に包まれる幸せ

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杖突街道から入笠山、或いは中央線の青柳駅方面に抜ける道の途中に金沢峠がある。
その峠の少し手前に、千代田湖という農業灌漑用人造湖がある。
人造湖と言ってしまえばそれまでで身も蓋もないのだが、奥蓼科の御射鹿池(みしゃがいけ)のように周囲の自然に溶け込み、いや、この池があることにより周囲の自然が余計に尊く思われるような、そんな池である。
(そうそう、御射鹿池は今でこそ東山魁夷の「緑響く」のモチーフとして有名になったが、僕が通りすがりに良い池だと思って、そこでわざわざフルートを吹いていた頃は観光客などは訪れていなかった)




少し前に富士の裾野でトウゴクミツバツツジを愛でたが、この千代田湖ではレンゲツツジがちらほら咲き始めていた。
悲しいことに、僕はレンゲツツジのメッカ、湯の丸高原にはそのピークの時に訪れることが出来ていない。
ここ10年は総務のヘッドとして6月の株主総会の準備があり、湯の丸どころではなかった。
今年からは内部監査に異動したが、学校に通ったり、まだ試験論文を書いていなかったりで、やはり湯の丸はお預けである。
でも、「なんとなく土日ツアー」で初めて訪れたこの場所で出逢ったレンゲツツジは、群落ではないが、僕の心をとても和ませてくれた。
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林間の、黒く落ちる樹影の中にレンゲツツジの子供が佇む。
写真に音は写らないが周囲はハルゼミの大合唱で、その音圧たるや想像を絶する。
初めはあっけにとられていたが、そのうちにナチュラルハイになり笑ってしまった。




高原と青空と、水面と可憐な花木。
おまけにハルゼミの声に包まれ、僕はすごく幸せだった。
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by libra-mikio | 2017-06-09 21:53 | 高原 | Comments(0)
2017年 06月 06日

夜の公衆電話

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信州から夜遅く湘南に帰る山道に、この公衆電話はあった。

先に言っておくが新しく発見した場所ではなく、明るい時間帯にここを通るたびに、夜の雰囲気を想像していた。
きっと妖しい。そう思っていた。

その通りだった。
雨でも降っていれば、その気配はいや増したろう。
でも、梅雨前の乾いた空気の中だったからこそ、撮ることが出来たのかもしれない。
だって、陰々滅々とした様子であれば僕自身が怖いもの。

僕は前からここを、谷内六郎の「夜の公衆電話」になぞらえていた。
皆さまその絵をご存知か?
雨の夜、太い枝を出す木の下に公衆電話がぽつんと光り、中で白いキツネが受話器を取って話し込んでいる。
その様子を見てしまった幼い姉と弟が、遠くに離れて不安げに寄り添っている。
見る人をなんとも言いようのない、切ないのか怖いのか判らない気分にさせる絵だ。
でもすごく惹かれる。

だいたい、今の世の中で公衆電話がいまだに設置されていること自体、妖しい。
これはやはり、スマホの登録がしにくいおキツネ様たちの通信手段として、NTTが敢えて残しているのだろう。
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by libra-mikio | 2017-06-06 21:58 | | Comments(0)
2017年 06月 04日

河岸段丘

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河岸段丘のてっぺんから大らかな景色を眺めてみたいと思い立ち、駒ヶ根に行った。
日差しは朝から強いが、気温は15度を下回り、湿度も低く、纏いつく風が夢のように軽く感じられた。

農家に土曜休みがあるとは思えないが、機械は止まっており畑で働く人の姿はなかった。
聴こえるものは耳をかすめる風の音と、遠くでなくアカハラやウグイスの声だけだった。




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こんな高所にも田んぼがある。
苗が行儀よく並び、張られた水は真っ青な空を映していた。
夜になれば蛙たちの大合唱がきっと物凄いことだろう。

真夏にもう一度ここを訪れたいと思った。
稲の実る匂いが暑い風に乗って僕の鼻腔を通り抜けるだろう。
南アルプスの重畳たる山塊の上には素敵な入道雲がもくもくしているだろう。
そんな真夏の光景が既に目に浮かぶのだった。




空が広い。
大地の斜面が広い。
とにかくすべてが広い。明るい。

面白いものだ。
河岸段丘の下は谷で、そこに立てば狭隘である
同じ地形でありながら、自分を置く位置を変えれば、一転して狭隘が広大に変わる。
人生の局面にも同じことが言えるかもしれない。
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by libra-mikio | 2017-06-04 13:04 | | Comments(0)