Mickey's world

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2017年 02月 26日

ルネ・ラリック

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写真家の小瀧達郎さんはいまヴェネツィアに行っているらしいが、何日か前のブログでルネ・ラリックの「バッカスの巫女たち」を取り上げていた。
そんなことがあって、僕も急にラリックの工芸作品が見たくなった。
そんなことがあって、今日、箱根の某所にある某美術館の駐車場に、9時の開館前に僕は到着していた。

本物を見るってすごいことだと思う。
エミール・ガレにしろルネ・ラリックにしろ、彼らの作品って芸術と製品のあわいにいるのだろうが、やはり本物が放つオーラは厳然として、ある。






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七宝と彫金とガラスの、得も言われぬ統合。そして化学反応の後の味わい深い完成。
この作品は、20世紀初頭にフランスで急激に増加した女性喫煙者のための灰皿だと思うが、なんとも言えない面白味がある。
あふれ出る才能は、汲めども尽きぬ泉のようだったのであろう。






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ラリックの作品は、チョーカーだったり香水の瓶だったり、或いはブローチ、ペンダントなどが多いが、時にこのように用途不明ななまめかしいものもある。
きっと作りたかったんだね。
それにしてもどうしたらこのような造形が出来るのだろう。
女性像と言えば僕の中ですぐ出てくるのは荻原守衛の「デスペア」だが、ラリックのこの妖艶さは求めるべくもない。

X-T1



by libra-mikio | 2017-02-26 22:58 | Mic記 | Comments(0)
2017年 02月 19日

富士と梅

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一昨日は泥酔した。
泥酔する理由があった。しかし単に心が弱いのだろう。
昨日は何と昼近くの11時に起き、心の湯治のため丹沢山麓のPH10.1の中川温泉・信玄館で一日を過ごした。
今日は復活して6時半に目覚めた。
目覚めは好調で、カーテンを開けながら、今日は富士を背景にした梅が見たいと思った。






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私小説作家の尾崎一雄は下曽我に眠っている。
僕はこれまで何度かその墓を訪れた。
ずいぶん前に「美しい墓地からの眺め」という彼の小説に因み、ブログもアップしているが、今日もそこに行きたくなった。
その、尾崎一雄の墓から少し行くと、本当に富士が良く見える。
野生の梅が薄紅と青白い花をつけ、これが自然なんだよと、僕に語りかける。
野生の梅はいいな。
早春の、飾りも衒いもない、素のままの自然。






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富士を白雲に置き換えてみた。
国木田独歩の「丘の白雲」ではないが、雲もまた流れ去り時もまた流れ去る。

雲水と呼ばれる僧たちがいるな。
雲水。
何と侘び寂びて、なんと深い呼び名であろうか!

白雲と紅梅。
流れる雲の美しさと富士。
そして昨日の中川温泉に加え、今日は箱根・宮城野の温泉に日帰り湯治をして、僕は明日の月曜日も全力で生きるのだ。


by libra-mikio | 2017-02-19 20:19 | | Comments(0)
2017年 02月 18日

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道。みち。

僕は時折、道にすごくいとしさを感じる。
都会の大きな道路ではなく、隠れた鄙の、土地の人しか使わないような道に。






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道の起源をよく想う。
全ての道は、人々が通行するために開かれたのだろう。
初めはそれこそ獣が開拓したかもしれないが、そのうち人が使うようになったのだろう。
通行人の量が多ければ、それは大事な道ということになり、今の世で言う幹線道路になった。
一方、田舎の小さな道は、グローバルなニーズこそなかったが、ローカルでは大切なものとして扱われてきた。
その田舎の鄙びた道に、時々とてつもなく愛着を感じるのだ。たとえ初めて訪れたとしても。






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春まだ浅い里を歩く。
用水路でもあるであろう小川がある。
石垣が組んである。
電信柱がひとつ、ふたつ、と並んでいる。
そして梅が笑っている。
向こうからお爺さんでも歩いてこないかなぁ、と待っているのだが、一向に人の気配がない。
鄙である。


by libra-mikio | 2017-02-18 23:36 | | Comments(0)
2017年 02月 12日

露 by みすゞ 

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誰にもいわずにおきましょう。

朝のお庭のすみっこで、
花がほろりと泣いたこと。

もしも噂がひろがって
蜂のお耳へはいったら、

わるいことでもしたように、
蜜をかえしに行くでしょう。
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詩 金子みすゞ、 X-T1、 クリスマスローズ


by libra-mikio | 2017-02-12 21:12 | みすゞ | Comments(0)
2017年 02月 08日

Love, Love, Love!

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波打ち際を歩けば、素敵なものに出逢える。

薄紅に光る桜貝であったり、波で丸くなったビーチ・グラスであったり。

そして今日はLoveに出逢った。

それはLoveとしかたとえようのない光景であった。

小春日和とはいえ、如月の海は本来寒いのだが、彼等には寒いという言葉などない。

何といったって、Loveを周囲に振りまいているのだから。

見ている僕も、自然と笑みをこぼしながらレリーズ。

旧い洋楽が聴こえてくる。そう、Love, Love, Love・・・!
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X-T1


by libra-mikio | 2017-02-08 22:33 | | Comments(0)
2017年 02月 06日

春二月、如月は光の中

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春二月、如月は光の中。
21歳の頃、部室の連絡帳に書いた言葉が蘇ってくる。

お気に入りの里山には美しい光景が広がる。
一瞬、この電信柱は何とかならないかとも思ったが、人々の営みがあってこその和みの風景なのだと思う。
季節を表現する時、人の存在は必要なのだろう。




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疎林の林床にも新しい命が芽生えている。
朝の低い太陽が、葉緑素を思い切り浮き上がらせた。
これからどんな花を咲かせるのか、見つめているうちに何だか嬉しくなってくる。




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これも以前書き、印刷物にもなったのだが、マンサクとは「まず咲く」が転訛したものだという。
まだ周囲は褐色の山野であるが、その中で一際目を引く明るい色でその存在を高らかに主張する。
しかもその姿はお茶目だ。

一週間後に同じ場所を訪れてみようか。
その時は既に、背景は柔らかな緑になっているかもしれない。

X-T1


by libra-mikio | 2017-02-06 20:38 | 季節 | Comments(0)