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2016年 01月 31日

真鶴の森

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真鶴半島の森に時々行く。季節を問わず、晴雨を問わず、行く。
行く度に樹木が位置を変える筈もなく、また新たな大木が生える訳ではないが、この森は僕を惹きつける。
巨木の森である。
スダジイやクスノキ、クロマツなどが異様な形態で屹立している。
多くの樹が、幹回り6-7m、樹高は40mに達する。樹齢は400年近い。
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真夏の昼下がりに行っても天を覆う樹冠は林内を薄暗くする。ましてや真冬の今は更に暗い。
しかし今日、林内に足を踏み入れて驚いた。薄暗い森の中一杯に小鳥たちの囀りが満ちている。
これまでこんなに沢山の囀りを聞いたことがない。
季節柄多くは地鳴きだが、アカハラの夏の声も聞こえる。それともあれはイソヒヨドリか。
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散策路を外れ林床に足を踏み入れると、A0層の落ち葉にブーツがふわっと10cmも潜り込む。
その感触の柔らかいこと。
真鶴の森は、A0層の落ち葉が長い年月のうちに腐葉土となり、バクテリア、微小生物、昆虫、鳥と気の遠くなる陸の食物連鎖を守り、また近海の魚にとっても、森から流れ出るミネラルによりプランクトンを始点とする海の食物連鎖を守る。
この森はいったいどれほどの命を養っているのだろう。
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EOS 5D + EF24-105mm f/4L IS USM

by libra-mikio | 2016-01-31 11:34 | | Comments(0)
2016年 01月 26日

「放浪記」と「我が闘争」

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林芙美子の「放浪記」を恥ずかしながら初めて読んだ。なんとまあ数奇な運命であることか。
賢明な諸兄は既にお読みになっているだろうから、内容は措いておく。

読んでいて、全体のトーンに通底するものを思い出した。堤玲子の「我が闘争」である。
純粋無垢な高校生であった僕は、本当に何の気なしに本屋で「我が闘争」を手に取った。
読んでたまげた。そしてあろうことか、ハマった。

ググれば、堤玲子は1930年生まれ、林芙美子は1903年生まれなのでジェネレーションは全く違う。
しかし、堤玲子は岡山に生まれるが、尾道に居なかったか。
堤玲子がこの「放浪記」を意識していなかったとは思えない。

林芙美子は47歳と6か月で、心臓発作でころりと亡くなったという。
なんだかなあ、少し悲しくなる。

あ、そうそう、「放浪記」を読んでも、どこにもデングリガエリする場面はなかった。
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X-TI + XF 55-200mm F3.5-4.8 R LM OIS

by libra-mikio | 2016-01-26 22:28 | | Comments(0)
2016年 01月 24日

箱根のマリア様

あてもなく箱根に行った。
特別な目的を持たず、登山電車で強羅まで行き、あとは徒歩で湯本まで降りることだけを決めていた。
強羅から足のおもむくままに歩き始めた時、予期せず、カトリック箱根教会に出逢った。
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昨年11月に叔母の七回忌があった。
彼女はキリスト者であり、四ツ谷の聖イグナチオ教会に眠っている。
その日親族は主聖堂のミサに参会し、司祭が片言の日本語で彼女の名前を言い、慈しんだ。
一般のミサであったので、その日に集ったカトリック信者がみな、叔母を慈しんだ。
そのミサでは日本人のみならず、東欧系の方、アフリカンアメリカンの方、ラテンの方など、様々な方が集まり、祈りを捧げていた。
ベールを纏った婦人、ひざまずく人、足を投げ出したままキリスト像を見つめる娘。
多種多様な人々が集い、そして叔母のことを共有してくれた。

そんなことがあった。
そんなことがあったから、僕はそのあと、マグダラのマリアに関することを書いたたのだと思う。

そう、ここでやっとマリア様が登場する。

カトリック箱根教会の庭に回った時、僕は正直驚いた。
何故ならば、マリア様が中空に浮かんでいたからである。



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古い溶岩をくりぬき、祭壇を設け、そしてその横にはマリア様が浮かんでいた。
こんな冬の日の、雪も解けやらぬ教会の庭に居るのは僕一人。
マリア様にまみえ、瞬時に畏怖の念を覚えた。
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X-T1 + X 18mm F2R

by libra-mikio | 2016-01-24 22:32 | | Comments(0)
2016年 01月 19日

放哉 Jan 19, 2016


帆 柱 が な ら ん で み ん な と ま る 船 ば か り   放哉

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無論放哉は漁港を詠んだのだろうが、ここは小網代。
この辺りはフィヨルドかと思うくらい入江が深い。

野尻抱影に、小網代の夜光虫を描写した文章がある(星三百六十五夜 7月9日)。
それはそれはなんとも言えぬ、妖艶な大人の文章である。

EOS 5D + EF24-105mm f/4L IS USM

by libra-mikio | 2016-01-19 22:43 | 放哉 | Comments(0)
2016年 01月 18日

放哉 Jan 18, 2016

あ け が た と ろ り と し た 時 の 夢 で あ つ た よ   放哉

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葉山の朝の、とろりとした海。

EOS 5D + EF24-105mm f/4L IS USM

by libra-mikio | 2016-01-18 21:57 | 放哉 | Comments(0)
2016年 01月 17日

今朝の波

今日の海。
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今朝の海。
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CANONの100-400を手放したのでしばらく波を撮っていなかった。
でもまた撮りたくなって、キタムラネット中古でXFマウントの望遠ズームをゲットした。

早くいい絵が撮りたくて何回も浜に行ったが波が良くない。
今朝の波もこんなに小っちゃかった。
でも光をアレンジして絵にした。
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Jim Adkins - Lost in the Moments. 
関係ないけど、今、ネットラジオSmooth Jazz 247で流れている。
いい曲だな。
X-TI + XF 55-200mm F3.5-4.8 R LM OIS

by libra-mikio | 2016-01-17 22:26 | | Comments(0)
2016年 01月 13日

放哉 Jan 13, 2016

自 分 が 通 つ た だ け の 冬 ざ れ の 石 橋   放哉

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ただでさえ知られていない放哉の、さらにアンノウンなこの句に、有名な天城越えの寒天橋を配すのは多少つり合いが取れない。
しかし寒天橋は石橋であるし、このときは僕しか人はいなかった。
そう、自分が通っただけの石橋であることは間違いない。

そしてこの、冬ざれの、である。
冬ざれ、は季語だが、僕の58年の知見の中で俳句以外での用例は、五輪真弓の「冬ざれた街」のみである。
こんなに寒々しく、しかし同時に透明で凛とした語感を持つ言葉を、なんで日本人は使わなくなったのか。

それではお前はどうなんだ、という声が聞こえてくるが、実は僕は使っているのである。
それこそ、木枯らし吹く歩道などで、冬ざれているなあ、などと呟くのである。
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X-T1 + XF35mm F2R WR、 XF55-200mm F3.5-4.8 R LM OIS

by libra-mikio | 2016-01-13 22:33 | 放哉 | Comments(0)
2016年 01月 12日

カモメ ダリ 小瀧さん

写真家の小瀧達郎さんの、2016/1/7のブログはシュールなカモメの写真だ。
(1/13追記:昨日このブログにリンクを張ったのだが、さっき見たらトンデモない、熱海秘宝館の妖しい写真がトップに!
あわててリンク外しましたぁ。もう、kotakiさんたら、ビックリしたぁ!)


あ、そうそう、今、小瀧さんのギャラリーではご自身の写真展、
Tatsuo Kotaki Photo Exhibition
Jardin d' Hiver
2015,11,20-2016,1,30
http://www.gallery-bauhaus.com
をやってますよ。

で、シュールなカモメだが、一目見て、あ、こりゃダリだ、と感じた。
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これは横浜美術館でキャパとタローの作品展が開催されたとき併設されていたダリの作品。
あ、写真撮影オーケイだったですよ。ストロボさえオンしなきゃ。

ね、さっきの小瀧さんのカモメとダリのこの鳥顔、ビビッと連関するでしょ。
まぁ、小瀧さんブログのカモメは顔にはなっていませんが。

このダリの作品はかなり大きなものでしたよ。
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Canon Powershot 100S

by libra-mikio | 2016-01-12 21:07 | | Comments(0)
2016年 01月 11日

放哉 Jan 11, 2016

墓 の う ら に 回 る   放哉

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さすがに放哉であってもなにかぞんざいな句だが、ちゃんと萩原井泉水によって選句され、同人誌「層雲」に掲載された句である。
ただ、須磨寺時代のものか小豆島でのものかは僕は判らぬ。

写真は、まさに墓の裏である。我が家のものではない(当たり前だ。こんな立派なお墓、ありえない)。
では誰の墓か。
なんと龍子さんのお墓なのである。
え? 誰?
おりょうさん。坂本龍馬が唯一妻として娶ったあの、おりょうさんである。

寺田屋騒動の折、龍馬の危険を察知するや風呂をつかっていたおりょうが素っ裸で龍馬のもとへ駆け込み、龍馬の危難を未然に防いだ話はあまりにも有名である。
そして龍馬はおりょうを妻とし、九州に旅行に連れて行った。司馬先生に言わせれば、日本で最初の新婚旅行だそうである。

しかし龍馬はその後の慶応3年、近江屋で京都守護職輩下の見廻組により、33歳の若さで斬殺される。

未亡人となったおりょうは龍馬の実家である土佐の坂本家に身を寄せるが長続きはしなかった。
その後、京都、大阪、東京と明治初年まで流浪の生活が続く。確か僕の記憶では甲府にもいたことがあったような気がするが、その足取りは後世の好事家にもよく判らないらしい。
そしてハッキリしていることは、明治8年、現在の横須賀市米が原通りの西村松兵衛方に「西村ツル」という名で入籍し、明治39年1月15日に亡くなった。

波乱万丈の一生を終えたおりょうは、ここ信楽寺(しんぎょうじ、横須賀市大津町)に安らかに眠っている。
墓碑銘は、「贈正四位坂本龍馬之妻龍子之墓」である。

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X-T1 + X 18mm F2R

by libra-mikio | 2016-01-11 19:34 | 放哉 | Comments(0)
2016年 01月 09日

放哉 Jan 9, 2016



雀 等 い ち ど き に い ん で し ま つ た   放哉

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写真は雀ではなくミユビシギである。
しかし句の情は同じであろう。
いや、僕の写真の方が情が濃いかもしれぬ。
ふふふ。

X-T1 + XF35mm F2R WR

by libra-mikio | 2016-01-09 16:50 | 放哉 | Comments(2)