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2014年 11月 30日

黄落を頂く

本来もう初冬と言ってよい時期だが、 関東平野南部は今が秋の盛りだ。

あてもなく里を巡れば、 意外な光景に出くわす。

庭のイチョウはひい爺さんが植えたのか。 それとも既に大きなイチョウがある地所に家を建てたのか。

まるで初雪のように屋根を黄落した葉が覆う。

この家にしてみれば、 毎年繰り返される自然の営みに抗いもせず、 すべての葉が落ちた年の瀬に、 屋根の落ち葉を片付けるのかもしれない。
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EOS 5D + EF24-105mm f/4L IS USM

by libra-mikio | 2014-11-30 20:03 | | Comments(0)
2014年 11月 28日

湘南 朝、夕

どんな日常でも、 朝と夕方は特別な時間帯だと思う。

抹香臭く突きつめれば、 「あしたに生まれ、 ゆうべに死す」 なんて意識がよぎったりする時間帯。
 
或いは ”その他大勢” の昼と夜ではない、 1日にたった2回だけの ”Twilight time ” でもある。

「遣り甲斐のある仕事」 という美名の下に職務に邁進し、 一方で精神を蝕まれる日々。

たまには浮世を忘れ、 朝と夕の厳かな様子を記憶にとどめたい。
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Canon EOS 40D + EF-S17-55mm f/2.8 IS USM

by libra-mikio | 2014-11-28 23:55 | | Comments(0)
2014年 11月 26日

遊び心

よく見て頂ければ、 遊び心が判るというもの。

旧い町の旧い建物に、 こんなにお洒落な仕掛けがあったんだ。

ガイドブックにも載っていない、 発見した者だけに思わず口角を上げさせる、 心憎い演出。
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EOS 5D + EF24-105mm f/4L IS USM

by libra-mikio | 2014-11-26 22:51 | | Comments(0)
2014年 11月 25日

漂う夜

今宵は冷えてきた。

数週間前に漂った小諸の夜を想い出す。

旅人は町に溶け込めない。 観察するだけだ。

しかしこの町は無作法にレンズを向ける余所者を排除しない。
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EOS 5D + EF24-105mm f/4L IS USM

by libra-mikio | 2014-11-25 22:31 | | Comments(0)
2014年 11月 23日

リーズナブルに夜を撮る

旅に出ても、 基本的に泊らなくては夜の写真は撮りにくい。 泊るには宿の手配も面倒だが、 第一コストが掛かる。

それでは、 宿泊のコストを掛けずに景勝地の夜を撮るにはどうしたら良いだろう・・・

なーんだ、 僕は湘南に住んでいるんじゃないか。 湘南の夜を撮ればいいんじゃないか。

と、 短絡的に考え、 試しに夜の江の島にぴゅっと行って来た。

すると、 結構魅力的な光景が広がっていた。
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EOS 5D + EF24-105mm f/4L IS USM

by libra-mikio | 2014-11-23 21:23 | | Comments(0)
2014年 11月 18日

ヒトは珊瑚の一種である

人間は珊瑚の一種であると考えている。 奇を衒う訳ではない。

逆に言うと僕は子供のころから珊瑚が不思議だった。 何故ならサンゴ虫はせっせせっせと自らつくり出した石の周りを覆うように住み着き、 とにかく珊瑚礁を形成していく。
高度な知能があるはずもないムシたちが、 せっせせっせと建物を形成していく。

もちろんポリス政治がおこなわれる訳ではないが、 とにかく構造物を残す。 蝶やアメフラシがそんなことしますか?

だから不思議だったのだが、 今は逆に人類が珊瑚なのだと思うようになった。

ヒトそのものはせいぜい100年で死滅するが、 残す痕跡はドォモォであったり桂離宮であったりする。
後の人間はサグラダファミリアを今も訪れ、 紫禁城に twilight  を見たりする。

つまり命は消えても形を残す。 つまりヒトは珊瑚の一種なのである。

古城の石垣を見て、 やはりヒトって珊瑚なんだぁ、 との思いを強くする。
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EOS 5D + EF24-105mm f/4L IS USM

by libra-mikio | 2014-11-18 22:08 | | Comments(0)
2014年 11月 16日

クレマチスのアート

初めて見た。 これは一体何だろう。

学芸員に訊いた。

学芸員が答えるより早く、 そばにいた女性たちの一団・・・平均身長155センチ、 平均体重53キロ、 平均年齢45・・・が合唱して答えてくれた。

「クレマチスの種よ!」

その後、 155センチの天使たちが口々に意見を述べ、 それが同時多発で、 僕は聞き取れなかった。

申し訳ないが、 音声多重放送には耳を塞ぎ、 クレちゃんのチャームポイントを探すことに専念した。

あ、 クレマチスの種、 アートだと思った。
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Canon EOS 7D + EF100mm f/2.8L Macro IS USM

by libra-mikio | 2014-11-16 22:21 | | Comments(0)
2014年 11月 15日

「写真学生」に引かれて

BOOK OFFで何となく 「写真学生 (小林紀晴著)」 という文庫を108円で買い、 あまり期待もせずに読みだしたら、 それなりに引き込まれ、 2風呂分 (僕の読書の時間単位) で読み終えた。
読んだ後で作者が 「アジアン・ジャパニーズ」 を書いた人であることを知った。

写真大学での生活を書いたものだが、 出身が諏訪であり、 諏訪と東京の違いに戸惑うところが随所に書かれ、 そちらの方が興味深かった。

小林さんは、 なんか、 横道世之介を地で行ってる感じで、 うん、 この本はまさに世之介の一人称版と言ってよい。

何はともあれ、 作者は1986年に写真学校に入る訳だが無論フィルム時代である。 
暗室作業の下りを読むと、 酢酸の匂いと赤いセーフティライトの世界が行間から立ち昇る。

てな訳で、 最近撮ったモノクロフィルムをアップしたくなった。

上記の文章とは全く関係の無い、 秋の夕陽が創る、 光と翳の世界である。
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OLYMPUS M-1 + G.ZUIKO50mm F1.4 + PREST400

by libra-mikio | 2014-11-15 22:56 | 陰翳 | Comments(0)
2014年 11月 13日

五稜郭の子供たち

五稜郭は日本にふたつある。 函館は常識として、 さてもう一つは?

スケールは違うが、 信州は佐久 田口にある。 龍岡城という。 その城址には小学校が建っている。

校庭では近所の子供たちがブランコで遊んでいた。 おそらくは兄弟姉妹である。

みな可愛い。 特に末の男の子が得も言われず可愛い。

信州の片隅でこのような可愛いお子らが生まれ、 育って行く。

旅人として、 その前途に幸あれかしと、 祈念してやまない。
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EOS 5D + EF24-105mm f/4L IS USM 

by libra-mikio | 2014-11-13 22:09 | | Comments(0)
2014年 11月 12日

蔵と蔦

今はもう亡くなった会社の先輩とこの古い町を歩き、 あちこちにある立派な柿の実を撮った秋はもう10年も前のことになる。

高濱虚子が好きだったその人と虚子庵を訪い、 記念館では係の方とよもやま話をしたものだ。

小諸のあの柿をもう一度撮ろう、 とやって来た僕は、 しかし今回は裏切られた。 いくら町を歩いても 「あの柿」 が見当たらない。 そんな馬鹿なと思っても、 無い。

代わりに、 とりどりの紅に染まった蔦の絡まる土蔵がそこかしこにあった。

雨はあがったが重い雲におおわれた晩秋の小諸の朝に、 蔵と蔦の組み合わせは、 いぶし銀の美しさを醸していた。

振り返る過去は甘美だが、 拒絶されれば今を過去の起点とすれば良いことを僕は学習した。
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EOS 5D + EF24-105mm f/4L IS USM 

by libra-mikio | 2014-11-12 20:57 | | Comments(0)