Mickey's world

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2008年 11月 26日

アルテミス



一昨日の、日の出直後。
体調が極端に悪かったが、大事な仕事があったので
無理やり起きてベランダに出た。

空を見上げて美しさに驚いた。

ほとんど寝付かれなかった夜の最後に、
自然は、僕に大きな贈り物をくれた。

アルテミスは、雲のニンフと戯れながら、
その日の僕を見守ってくれているようだった。

浅い睡眠のまま、しかし僕は勇気を持って
仕事へと向かった。
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by libra-mikio | 2008-11-26 22:57 | その他 | Comments(0)
2008年 11月 03日

無言館



無言館は、戦没画学生の生前の作品を集め慰霊する美術館だ。
信州 上田に存在する。
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以前から気になっていた。
いずれ何かの機会に都合をつけて足を延ばそうと思っていた。
でもそんな機会は待っても来ない。
だから昨日行った。
無言館を訪れることだけを目的に。
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展示されている作品は、ほとんどが東京美術学校(美校・現東京芸大)を
昭和14、15、16年に卒業された方々のものだ。
多くは油絵。風景、自画像、裸婦。
そして端正な日本画もある。
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僕は写真を読む眼は養ってきたが、絵画を見る心得は無いに等しい。
そんな僕が、何を、何処まで感じられるのだろうか。

正直に言って、知覧、鹿屋、万世に行ったときの様なある種特別な
シンクロニシティは僕に訪れなかった。

唯一、数点ある自画像には心動くものがあった。
自画像を前にすると、そのカンバスに向かって作業をしている彼が
立っていたところに僕が立つことになる。

彼と僕が時空を超えて、一瞬重なる。
僕は目の前にいる彼と対峙しながら、彼そのものになる。

戦時下、芸術を恐らくは否定された状況の中で、画を描くために
生まれてきた自分を、どのように肯定し、どのように諦めるのか。
自分は何のために生まれてきて、なぜ戦争に駆り出されなければ
ならないのか。
自画像を描いている彼の、生きている魂というか精神が、重低音で
僕の体を揺する。



無言館には、芸術関係の蔵書を自由に閲覧できるスペースがある。
美校の学び舎とはまったく違う筈だが、秋の陽が斜めに差し込む
その机の影が、なんとなく当時の教室にいる雰囲気にさせる。
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ここに来たことは、いま特別な感慨を僕に起こさせる物ではないが
きっと僕の中に、何かが植えつけられたことだろう。
無言館で過ごした一時間半は、僕の中で将来芽吹くだろう何かを、
僕にきっと内包させたことだろう。



扉を開けエントランスに戻ると、風で吹き落とされたのか、どんぐり
をつけた小さな葉が、落ちていた。
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*蔵書コーナーの写真は係の方の了解を得て撮りました。
 また3枚目の写真は絵画が特定できないように、また絵画を傷めない
 ようにストロボを使わず館内の明かりのみで撮りました。

by libra-mikio | 2008-11-03 13:37 | 椅子のある風景 | Comments(2)