Mickey's world

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カテゴリ:高原( 275 )


2017年 07月 18日

駒草

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池の平湿原の上に咲く駒草に逢うことと、霧ヶ峰のニッコウキスゲに逢うこと、そして踊場湿原を歩いて郭公を聞くことが海の日連休の定番となった。

駒草ってこんなにも可憐なのに、信じられないようなガレ場でしか咲かない。
何でだろう?
って、僕が考えたって解決しないからやめよう。

駒草って、背丈が小さいんだよ。
せいぜい大きくたって、15センチにも満たない。




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そして赤ん坊のように、花の大きさとそれを支える茎、首の細さがすごくアンバランスなんだ。
だから一層、健気さが伝わるのかな。
あ、もちろんその名前は花の形が馬の顔に似ているからだということは判るよね。




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去年のほぼ同じ時期にここに来たときは、なんとなく花期の終わりでほとんどの花がやつれていた。
でも今年は、なんとか間に合ったみたい。
嬉しかったなぁ。


by libra-mikio | 2017-07-18 21:32 | 高原 | Comments(0)
2017年 07月 17日

絵はがきの富士

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毎年、海の日の連休に高原に行くようになった。
梅雨のさなかだから、雨が降ることは織り込み済みだ。
しかし今年は一体どうしたことだろう。
確かに水蒸気は多いが、朝早くから快晴だ。

三国峠から山中湖に降りる途中にパノラマ台という、山中湖と富士を見渡せる展望台がある。
その駐車場はすぐに満車になり、三脚の列が立ち並ぶ。
僕のようにモノノワカッタ人は(エヘン)、その少し上にある無名の空き地を選ぶ。




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まるで絵はがきだ。風景写真としては実によろしくない。
でもね、この光景を前にして、ストレートにシャッターボタンを押したい!という誘惑は強烈である。
そして僕はサタンに打ち勝つイエスほど強くない。

夏富士にはわずかに雪渓が残るのみ。
植物の緑が夏のエネルギーを得て、少しづつガレ場の茶色を上方に追い詰めていく。
平和な光景である。


by libra-mikio | 2017-07-17 15:03 | 高原 | Comments(0)
2017年 06月 09日

自然に包まれる幸せ

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杖突街道から入笠山、或いは中央線の青柳駅方面に抜ける道の途中に金沢峠がある。
その峠の少し手前に、千代田湖という農業灌漑用人造湖がある。
人造湖と言ってしまえばそれまでで身も蓋もないのだが、奥蓼科の御射鹿池(みしゃがいけ)のように周囲の自然に溶け込み、いや、この池があることにより周囲の自然が余計に尊く思われるような、そんな池である。
(そうそう、御射鹿池は今でこそ東山魁夷の「緑響く」のモチーフとして有名になったが、僕が通りすがりに良い池だと思って、そこでわざわざフルートを吹いていた頃は観光客などは訪れていなかった)




少し前に富士の裾野でトウゴクミツバツツジを愛でたが、この千代田湖ではレンゲツツジがちらほら咲き始めていた。
悲しいことに、僕はレンゲツツジのメッカ、湯の丸高原にはそのピークの時に訪れることが出来ていない。
ここ10年は総務のヘッドとして6月の株主総会の準備があり、湯の丸どころではなかった。
今年からは内部監査に異動したが、学校に通ったり、まだ試験論文を書いていなかったりで、やはり湯の丸はお預けである。
でも、「なんとなく土日ツアー」で初めて訪れたこの場所で出逢ったレンゲツツジは、群落ではないが、僕の心をとても和ませてくれた。
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林間の、黒く落ちる樹影の中にレンゲツツジの子供が佇む。
写真に音は写らないが周囲はハルゼミの大合唱で、その音圧たるや想像を絶する。
初めはあっけにとられていたが、そのうちにナチュラルハイになり笑ってしまった。




高原と青空と、水面と可憐な花木。
おまけにハルゼミの声に包まれ、僕はすごく幸せだった。
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by libra-mikio | 2017-06-09 21:53 | 高原 | Comments(0)
2017年 05月 26日

初夏の紫

初夏の紫が好きだ。
初夏の紫に惹かれる。




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トチノキ。
お洒落に仏語で言えばマロニエ。
すっくと中天を目指し、花穂も上昇志向を持つ。
潔さを感じる。
願わくば、僕の心にもマロニエを植え、大事に育てたい。




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キリ。
内閣の家紋だそうである。内閣に家紋? どうでもいいが、確かにプロンプターの演壇には桐の紋章がいつも現れる。
そんなことはどうでもいい。
桐は、霧と合うそうである。
箱根で偶然に言葉を交わした古老が、そう断言していた。




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フジ。
山間の道路を走っていると、あちこちにフジが見え隠れする。
藤棚のフジもいいが、野生の趣を横溢させるフジに親近感を覚える。
きっと誰かが見てくれている、と。




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トウゴクミツバツツジ。
好きだなぁ。本当に好きだ。
この色はおそらく人工では真似が出来ないのではないか。
毎年この時期に逢いたくなる。
たまに忙しくて逢いに行けない時もある。
でもね、今年は遭えた。


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木花開耶姫も、トウゴクミツバツツジをご寵愛なさっているらしい。

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by libra-mikio | 2017-05-26 23:14 | 高原 | Comments(0)
2016年 08月 27日

コオニユリの誘惑

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僕を誘惑する花たちはたくさんいる。
香りで悩ませたり、妖艶な衣装で気を惹いたり、或いは純朴な気品で誘うともなくモーションを掛けたりする。

コオニユリはどうだろう。
彼女は純朴だが誰にも負けない芯の強さを持ち、富や名声に惑わされず、自分が大事にしたい、そしてきっと自分を大事にしてくれる人しか相手にしない・・・
そんなイメージがある。
そしてきれいだ。
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8月の箱根を歩き、仙石原の、太古に由来を求める湿地性の草原で、僕はこのコオニユリと出逢った。

本稿の初めに、花たちが僕を誘惑するのだ、と書いたが、それは僕のプライドが書かせたのであり、この時は僕の方から彼女に惚れたのだ。
草原にあまたいる美女たちの中に、彼女は僕のことなど全く頓着せず、天上のプレアデスの娘たちが無心に踊り続けるが如く、対価を求めぬ笑顔を振りまいていた。
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そんな彼女を認めた僕は、なんとかして彼女を僕に振り向かせたいと切望した。
どうしたらいい?
声を掛けるしかないだろう。

体面を損なわぬよう、しかし確実に僕の想いが伝わるよう、高原で独り芝居を打ちながら僕は彼女に近づいた。

するとどうだ!
彼女は僕の恋心を知ってか知らずか、既にアゲハの求愛を受けていた。
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by libra-mikio | 2016-08-27 18:43 | 高原 | Comments(0)
2016年 07月 24日

霧ヶ峰、ニッコウキスゲのことなど

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ここ数年、毎年海の日の連休を使って霧ヶ峰に行っている。
何も海の日に山に行く諧謔を楽しむ意図はなく、冬から春、そして初夏を巡るうち、ああ、信州に行きたい、高原に行きたいという想いが募り、それがいっぱいに膨らむ頃に海の日がやって来るということである。
いつも梅雨のさなかだが、霧にまかれるから霧ヶ峰なのであり、天候には全く頓着しない。

宿は白樺湖畔にある土産物屋が併設する「プチホテルまほろば」か「民宿なかや」だ。
どちらも部屋にバス・トイレなど付いている筈もなく、ただ単に雨がしのげて虫が来ないという「立派なテント」くらいの気持ちで利用すれば腹も立たない。
隣人がガタピシ音を立ててもちゃんと耳栓を用意してある。
めし類はホットモットで買い込んで置けばよい。もっとも白樺湖にホットモットはないから、忘れずに茅野で買っておく。

話が逸れた。霧ヶ峰だ。
この時期の霧ヶ峰のお目当てと言えば、もちろんニッコウキスゲだ。
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朝5時半、「立派なテント」を後にし、車山に駆けつける。
既に駐車場は半分以上埋まっている。例の上州屋のカッパを着込んでGO.

最近はニッコウキスゲの群落の周囲に電気柵が張り巡らされているので、どうもいただけない。
でも、そうでもしないと、アホな輩がずんずん足を踏み入れてしまうのだろうな。
諏訪市教育委員会としても苦肉の策、柵なんだろうな。

しかしニッコウキスゲはいい。
霧ヶ峰の、途方もなく広い草原が明るく染まる。
このさわやかな気分は何物にも代えられない。
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EOS7D

by libra-mikio | 2016-07-24 17:50 | 高原 | Comments(0)
2016年 07月 23日

少しやつれたコマクサ

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初めて訪れた湿原を取り巻く小高い峰には、まだコマクサが咲いていた。
高山植物の女王と呼ばれる。
しかし最盛期は過ぎているので、女王のかんばせは少しやつれている。

湿原と言っても標高は2,000mを超えている。
雨交じりの濃い霧がかなりの速さで流れる。
寒い。

お天気が余り良くないため、湿原の木道に元々人は少なく、ましてこの峰はメインコースから外れているため、今、僕の周りに人はいない。
僕は女王を独り占めにしている。
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この高原に行っている間に、フランスではトラックによるテロが起き、トルコではクーデター未遂ののち多数の死者と大規模な粛清が始まった。
高原での清涼感をブログに書き残す気に、なかなかなれなかった。
そして現在でも、アメリカではいまだに警官が撃たれ、ドイツでは意味不明の銃乱射が起きている。
以前、日本は病んでいると思ったものだが、今では世界中が病んでいる。
末法の世か。
あるいはヨハネの黙示録の始まりか。
黙示録であれば、七人の天使のうち、今は何番目の天使がラッパを吹いているのか。

それでも、コマクサは咲く。
人が見ていようがいまいが、2,000mの過酷なガレ場で、コマクサは咲く。
コマクサには人の世の出来事など関係がない。

少しやつれたコマクサが、少しうらやましい。
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X-T1

by libra-mikio | 2016-07-23 17:57 | 高原 | Comments(0)
2015年 11月 29日

今日の木花開耶姫

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今日の富士は不思議な積雪ラインを持っていた。
あ、積雪ライン、これ僕の造語です、慌てて気象学大辞典など紐解かぬように。

宝永山の高度を境に、上ではなく下にべったりと積もっている。
昨夜から今朝にかけて、その部分に雪雲が居たということか?

いつか拙ブログに、富士山はいつも同じ顔をしていてつまんない、などと書いたが、
同じ顔なんかしていないのだな。

木花開耶姫様、失礼仕りました。
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御殿場にて。
EOS 5D + EF24-105mm f/4L IS USM

by libra-mikio | 2015-11-29 20:47 | 高原 | Comments(0)
2015年 11月 13日

友達の風景

なんともいえぬ風情のあるこの小屋を見つけたのはいつだったか。

旅の帰り道、ややくたびれて川上村を走っていたときだったか。

それ以来、この小屋は僕のランドマークになった。

そんな建物や樹が、僕の抽斗にはいっぱいある。

とある野辺山のサイロとか、そこを措いて他にはない優美さを見せる湾曲した丘とか。

急いではいないときには、僕は必ず車をとめて、それらに軽く会釈をする。

既に友達になっているから。
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EOS 5D + EF24-105mm f/4L IS USM

by libra-mikio | 2015-11-13 23:15 | 高原 | Comments(0)
2015年 10月 17日

スコットランドの丘と富士

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以前、拙ブログに 『スコットランドの丘』、のような という文章をアップした。
(たった今気づいたが、3年前の10月17日だった。奇しくも全く同じ日に行ったんだ!)
そして今日もぶらりと行ってきた。ススキはまだ完全には開花していなかった。

箱根の仙石原はススキで有名だが、富士山が見えない。近いのに。
ところがこちらは正面に富士山が見える。
もともとこの草原は、富士山が大好きだという友人から教わった場所だ。
てっちさん、ありがとう。

また、仙石原は実に多くの人々が訪れるが、ここはおそらくハイカーしか知らないのではないだろうか。
今日も誰にも会わなかった。




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稜線(というのは少し大げさだが)の向こうに太陽が沈んでいくので、ススキに降る光は日が落ちるにつれ、根元から影を拵えていく。
山道を下っていた僕は、ススキの穂にのみ光が当たっている光景に遭遇した。
慌ててカメラを構え、露出を決め、ピントを合わす。オールドレンズなのですべて自分で決める。

3枚撮った。
家に帰って確かめたら、(ここに挙げた)最初の1枚はススキの穂に光が当たっていたが、2枚目と3枚目は、すでに穂から光が離れてしまっていた。
普段は気にも留めない地球の自転を、皮膚感覚で知る瞬間である。

X-T1 + ZUIKO 35mm F2

by libra-mikio | 2015-10-17 23:00 | 高原 | Comments(0)