Mickey's world

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カテゴリ:季節( 36 )


2017年 11月 16日

落葉松

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若き日、落葉松は空気の如く身近にあり、若葉や黄葉を見ることは呼吸をすることと同義であった。
あまりにも近しかった故、その後都会に戻っても心の中に生き続け、再確認する必要がなかった。

今でもその気分は濃厚に残っているが、人生の節目を迎え、改めて個人的なセレモニーとして落葉松林に向かい合うことにした。
彼らは僕にどのような記憶の断片を紡ぎ出させるのか。




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記憶の断片を・・・と書いたが、やはり特別なエピソードは顕れない。
視覚としては。
そう、興味深いことだが、改めて向き合うと視覚よりも嗅覚の方が何かを浮かび上がらせようとしている。
臭いの残像とでもいうのだろうか。
本来思い出したかった大学時代のことではなく、高校時代に軽井沢で夜通し星を見た印象が深海魚のように心に登ってきた。
それはそれで僕が光っていた時代だ。




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とりとめのない話になりつつあるが、思い出などは、もとより夢のようなものである。
落葉松の黄葉は、僕にとり特別なものではなく、ベッドの枕のようなものなのかもしれない。


by libra-mikio | 2017-11-16 23:00 | 季節 | Comments(0)
2017年 10月 29日

秋の面影

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子供の頃から10月の花はコスモスだと感じていた。
小さい頃は10月にちゃんと秋が来た。
今は違う。
今は違うと書いたが、今年は「いつもの今」ともまた違って、何か荒々しい日々が続いている。
明日、首都圏の電車は動くのだろうか。




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でもそんな不順な秋に直面しても、僕は要所要所で秋の風情を切り撮っていた。
ほんの少しの晴れ間でも、絵になる秋を探して歩いた。
この柿畑?はお気に入りで、この時はまだ熟柿とは言えなかったが押さえて置いた。
そして、この後撮影に向く日は一切やって来なかった。




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秋の面影。
毎年巡っては来るが、どれ一つ同じ相貌は見せない。
今年の秋を、今年の10月を、なんとか僕は記憶に定着させた。


by libra-mikio | 2017-10-29 22:09 | 季節 | Comments(0)
2017年 10月 20日

名残の秋

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わずか一月ばかり前なのに、もう遠いことのように思える。
ポール・ラッシュ先生は清里の深い霧に佇んでおられた。
この場所に僕はいくつかの想い出があり、もちろんもっと多くの想い出が、数限りない人々の胸にあるだろう。
そしてこんな霧にまかれると、ちょっと切ない。




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今頃は清里のコスモスも「死にゆく者への祈り」を低く詩っているだろう。
コスモスは、晴れた日に見るのと氷雨に見るのとではずいぶん趣が変わる。
そんなことを書いてはみたが、それは見る人の勝手な想いなのかもしれない。




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秋も半ばを過ぎ、全てが中途半端に見える今、多少の回顧に浸ってもいい。


by libra-mikio | 2017-10-20 23:00 | 季節 | Comments(0)
2017年 09月 10日

逸る心

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金曜の夜、お天気キャスターたちは「土日は日差しが出ます、でも乾いた空気が肌に心地よいでしょう」と口を揃えて言った。
よし、どちらかの日に曼殊沙華を探そう、そう決めた。

でも土曜日は、目覚めた時から円覚寺に坐禅に行きたくなり、そっち系で固めた。

で、今日、やはり早朝から清々しく、マイフェイバリットエリアに曼殊沙華を求めた。
どうだろう、沢山咲いているかしら、もう現地は老若男女のカメラマンたちで溢れかえっているかしら。

結果はまだ少し早かった。
そして割り合い有名なこの地に、カメラマンはおろか人っ子一人いなかった。
ちゃんと考えれば時期が1‐2週間早いことは判る筈だのに、心が逸り、来てしまった。
でもね、うふふ、数は少ないけれど、今日は咲いている彼女たちを独り占めにできる。




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田もいい雰囲気になっている。
稲の実る甘い香りがし始めている。

すると、こちらもかすかだが、金木犀の香りも交じり始めた。
何処に居るのか確認はできなかったが、初秋の金木犀はなかなか姿を現さないものである。




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マイフェイバリットプレイスからまっすぐ帰る気にもなれず、富士北嶺に向かう。
中の茶屋を過ぎ、林道の名前は失念したが、おそらくは登山道の二合目付近で、ツリフネソウが目立つようになった。
クルマを停めて元気のよさそうな子を探していると、ミズヒキに何かを相談している子を見つけた。
ただ、ミズヒキは心なしか迷惑げだ。


by libra-mikio | 2017-09-10 22:06 | 季節 | Comments(1)
2017年 04月 16日

すこし遠い散歩

伊豆は、海であり、山であり、郷愁である。

今日も一日、伊豆を走った。
季節を求めて。

しかし、旅行ではない。
すこし遠い散歩である。
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EOS 5D



by libra-mikio | 2017-04-16 21:19 | 季節 | Comments(0)
2017年 03月 30日

ためらう春

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3月も終わろうとしているのに、今年の春は何をためらっているのだろう。

いつものように明るい笑みを振りまけばいいのに。

花だって、咲いては見たものの、どこかおずおずしている。

春は、僕などの思いもよらぬ悠久の something からの使いだろう?

そして僕は、春の笑顔を見ることで自分の憂さをようやく晴らすことができるというのに・・・

自らの気分にがんじがらめになるのは僕だけでたくさんだ。
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EOS5D




by libra-mikio | 2017-03-30 22:26 | 季節 | Comments(0)
2017年 02月 06日

春二月、如月は光の中

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春二月、如月は光の中。
21歳の頃、部室の連絡帳に書いた言葉が蘇ってくる。

お気に入りの里山には美しい光景が広がる。
一瞬、この電信柱は何とかならないかとも思ったが、人々の営みがあってこその和みの風景なのだと思う。
季節を表現する時、人の存在は必要なのだろう。




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疎林の林床にも新しい命が芽生えている。
朝の低い太陽が、葉緑素を思い切り浮き上がらせた。
これからどんな花を咲かせるのか、見つめているうちに何だか嬉しくなってくる。




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これも以前書き、印刷物にもなったのだが、マンサクとは「まず咲く」が転訛したものだという。
まだ周囲は褐色の山野であるが、その中で一際目を引く明るい色でその存在を高らかに主張する。
しかもその姿はお茶目だ。

一週間後に同じ場所を訪れてみようか。
その時は既に、背景は柔らかな緑になっているかもしれない。

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by libra-mikio | 2017-02-06 20:38 | 季節 | Comments(0)
2017年 01月 21日

新しい春 sanpo

寒い日が続いてはいるが、嬉しいことに、新しい春がやって来ている。
さすがに鶯はまだ囀ってはいないけれど、野の梅はほころんでいる。
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農道の脇にクルマを停め、あおじくの梅に駆け寄る。
ガードレールを跨ぎ、一段下の地面に降りる。
35ミリかな、28ミリかな?
よし、28ミリで寄って撮ろう。
太陽と青空を強調したいな。
そして、なんといってもこの晴れがましさを表現したいな。
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少し車を走らせたら、なんとも気の早い桜がもうデビューしかけている。
おいおい、大丈夫か?
これからまた寒くなるかもしれないよ。
君はダウンジャケットももっていないんだろう?
・・・彼、か、彼女、かは判らないけど、桜の蕾はなんとなく誇らしげに青空の中で胸を張っている。




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富士も雪煙を収めながら、四方のすべての命の芽吹きを、暖かく見守っているように感じた。
四季の有る国に生まれて、本当に幸せだと思う。

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by libra-mikio | 2017-01-21 21:00 | 季節 | Comments(0)
2017年 01月 01日

2017、湘南、元旦、海笑う

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夕べはアップした通り、談志の芝浜を聞きながら休んだ。
かなりな酔い心地の中、談志のたたみかけるこれでもかの人情噺に、ついもらい泣きをして枕を濡らしながら、ことりと寝た。

5時前に目覚めた。
天気を確認すると快晴。
今年の「元旦、海笑う」はどこに行って撮ろうか?
そうだ、湘南の定義には少し外れるが、熱海のとあるホテルの、大好きなあの岸壁から撮ってやろう!
決めたからにはコーヒーを淹れただけで、何も食べずにクルマで飛び出した。
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やはり正解だ。
計ったように、目的地に着くと同時に初日が昇った。
初島の形は好きではないが、まあ良しとしよう。
海面は金色に輝き、これまたお約束通り漁船が一艘現れ添景となる。
覚悟していたほどには寒くもなく、また風もなく、実に穏やかな初日の出であった。

帰りには箱根湯本に寄り蕎麦屋を探したが開いている筈もなく、腹を空かしたまま帰って来た。
家に着き、ちゃちゃっとお雑煮を作り、餅3個を腹に入れてから、鵠沼から茅ヶ崎まで被写体を探しながら自転車で走った。
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鵠沼から鎌倉方面が観光上の湘南ならば、鵠沼から茅ヶ崎は本来の湘南だ。
地元の人が、目的などなく、ただ海を見ている。
それはごく自然の、普通の姿だ。

僕も小さなカメラで、ごくさりげなくスナップを繰り返す。
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by libra-mikio | 2017-01-01 15:24 | 季節 | Comments(0)
2016年 12月 30日

日も歳も、暮れなずむ

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今年も366日のうちの365日が終わろうとしている。
今日という一日も、また今年という一年も、暮れなずむ。

今日を含め、僕の冬休みは5日間しかない。
いや、5日間もある。
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素敵じゃないか。
もう、この5日間は会社のことを忘れよう。
少なくとも忘れる努力をしよう。

浜に出れば、期待ほどの焼け方ではなかったが、それはそれで新しい自然のアスペクトがそこかしこに満ちている。

そうだ、この気分のまま江の島まで波打ち際を歩いてみよう。
更に更にいいことがあるかもしれない。
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ほどよい夕光のなか、若い人たちが若さを楽しんでいる。
彼ら彼女らにとり、この一時がずっとずっと胸に残りますように。

この光景はあなた方の人生の記憶を引き立てる舞台装置だ。
2016年12月30日の午後5時24分に、あなたたちを取り巻いていた青春の燃焼の触媒だ。
いい雰囲気だと感じたろう?
僕も勝手ながら、その高揚感を共有させてもらったよ。

今日という一日も、また今年という一年も、暮れなずむ。
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EOS5D、7D


by libra-mikio | 2016-12-30 22:22 | 季節 | Comments(0)