Mickey's world

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2017年 11月 18日

空のvermilion

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初めて買ってもらった12色の色鉛筆の中に、vermilionという色があった。と思う。
カタカナでバーミリオンだったかもしれない。
好きな色だった。
朱色ではなく、朱鷺色でもなく、幽かに黄色い領分があった。

僕ら子供は、色鉛筆の細い胴に刻印してある字を見てから、その色を認識したのか。
それとも既に知っている色を、刻印の名前として認識したのか。

その日は懐古園の脇に立つホテルを予約しており、早目に入ってゆっくりするつもりであったが、どんどん空が焼けて来た。
さっきまで蒼空に消え残っていた白い飛行機雲が、つるべ落としの暗がりの中で異様な速さで赤く変化していた。
懐古園は小諸の傾斜の深部にある。
高い所に行って、あの雲が妖しく変わっていくのを見たい!

浅間に向かいクルマを走らせる。ぐんぐん高度が上がっていく。
浅間サンラインまで登ると、もうとっぷりと暮れ、反比例するようにあの雲はvermilionに輝き始めた。
地名も判らぬ四辻にクルマを停め、喘ぐような気持ちでレリーズした。
手がかじかんでいた。


by libra-mikio | 2017-11-18 18:11 | | Comments(0)


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