旅の身空の食べものは、その旅を彩る重要なものだ。
判っちゃいるけど天性の貧乏性、基本は「ほか弁」の海苔タルタルである(涙)
でも今回はイッタ~リアンである。しかも由緒正しい伊那の「ベルディ」である。
ここの食べ物は全て美味しく、よく頼むのはクラブミート・アンド・グリーンペッパーのピザ。
またパスタのペスカトーレ・ビアンコも絶品。
でも今回は、このチキン・アンド・ライス。
それにママさん渾身のイタリアンドレッシングがたっぷりかかったグリーン・サラダ。
美味いんだなぁ、みんな。
で、お飲み物はどのワイン?となるのだが、なんと焼酎のお湯割りを隠れメニューで頼んでしまうのだ。
ここのママは飲まない。だからお湯割りの比率が判らない。
仕方なく濃い目で作って、と頼むと、飛び切り濃いーのが出てくる。
もう、40年のお付き合いである。
場所が変わって、小諸の蕎麦屋「丁子庵」。
先に書いておくが、最近蕎麦というものが不埒な食い物だと思うようになっている。
だって、栄養価も高くなければ、味だって一本調子。そのくせ偉そうで、高い。
ただ、たまーに、ほんとに蕎麦が食いたい!と思う。
さような時は、ある程度名の通った店に行き、時事ネタではないがもりとかけを頼む。
無論、先にもり。食べ終わる頃を見計らってかけを出してもらう。
忍野の「枇杷」はこのあたりの阿吽の呼吸が素晴らしい。
もり・かけを食した後は非常に満足し、ほぼひと月蕎麦なんか食いたくない。
で、丁子庵だが、鰊蕎麦を頼んだ。
正直言って、めちゃくちゃ美味かった。
で、また伊那の夜に戻る。
ベルディは本来夜10時まで店を開けているのだが、
「おい、ミッキー(とは言わないが)、飲み行くか」
「え、だってマスター、まだ9時半だよ」
「いいんだよ、もう客は来ねぇ。ウタだウタ」
ということで飲みに行ってしまうのである。
気が付きゃ1時を過ぎている。