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2017年 09月 19日

クロネコ

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今回の人文の旅では、どうしても行きたいところがあった。
信州は伊那にある、クロネコという得体の知れない食堂である。
今夜の宿は佐久海ノ口なのに、先ずは伊那に向かう。

これまで何度もここに入ろうとしたが、到着する時間帯がいつも微妙で、いつもCLOSEDだった。
一方で常に好敵手の地位にある「とよばらのローメン」は時間帯がルーズで、結局そちらに行き、それはそれで非常に満足していた。
今回は昼飯の時間帯に合わせて、つまりクロネコさんの営業時間帯に合わせて周到に作戦を練り(笑)、ようやく本懐を遂げた。

まずはこの外観をご覧あれ。
消防法に引っ掛かって解体を余儀なくされた旧松高・思誠寮よりも明らかに古い。既に傾いている。直線が直線ではない。ダリかムンクだ。




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中では、おじいちゃんとおばあちゃんが切り盛りしていたが、娘さんとお見受けするおばちゃんもいらっしゃった。
そして見よ、このお品書きの豊富さ!
もっとも基本はソバとうどんで、要するにトッピングのバラエティということか。
食堂内は至る所黒光りし、得も言われぬ香り、つまり石油ストーブをつけた時と消した時の、あのノスタルジックな臭いが染みついている。
あ、この時期はもちろんストーブなんてつけてはいませんよ。でも「あの」匂いが染みついているのだ。




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いつかの写真雑誌で読んだことがありここに来たのだが、その時のカメラマンはここで食うソースカツどんを愛でていた。
しからば我もと、ソースカツどんを注文する。
・・・出てこない。なかなか出てこない。時間はたっぷりあるので心ザラツクことなく余裕をかまし信濃毎日新聞を読む。
ロケットマンがロケットを飛ばした日だった。
待つこと40分ないし50分。
来た!
空腹は最高の調味料というが、最高の調味料を以てしてもいささか「う~~ん」。
でもね、おじいちゃんとおばあちゃんが一生懸命作ってくれているのは良く判るので、もちろんきれいさっぱり平らげた。
900円の値は、食材費と、製造労務費と、勤労感謝費(これが大)に因数分解して、心に収めた。




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ありがとう、クロネコさん。
思いを遂げたので、次に伊那に来た時にはためらうことなくローメンの店に行きます。


by libra-mikio | 2017-09-19 22:06 | | Comments(2)
Commented by 食いしんぼう日月抄 at 2017-09-21 18:24 x
自分も以前「クロネコ」さんで「ソースかつ丼」を食べたことがあります。空きっ腹に染み入るように旨かった!
同行の連れ合いも同じものをいただいて美味しいと言っていました。自分や写真誌のカメラマンさんと同じ感想でした。
旅の想い出に食べ物は重要な役割を担っていますね。思いがけず記憶がよみがえり、また「クロネコ」さんに行ってみたくなりました。
Commented by libra-mikio at 2017-09-21 22:03
食いしんぼう日月抄さま、お立ち寄りいただきありがとうございます。
今、自分の文章を読み返してみると、クロネコさんを褒めているんだか貶しているんだか判らない筆致でした。
もしもあなたの記憶にとって不快であったらごめんなさい。

このお店って、もう、文化です。
伊那ってすごいと思います。

食いしんぼう日月抄さま、このすぐそばにあるヴェルディっていうイタリアンのお店ご存知ですか?
ピザ、スパゲッティ、グラタンがすごく美味しいんです。
もしもご存知なければ、何かの機会に行ってみてください。

Mickey拝




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