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2017年 06月 06日

夜の公衆電話

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信州から夜遅く湘南に帰る山道に、この公衆電話はあった。

先に言っておくが新しく発見した場所ではなく、明るい時間帯にここを通るたびに、夜の雰囲気を想像していた。
きっと妖しい。そう思っていた。

その通りだった。
雨でも降っていれば、その気配はいや増したろう。
でも、梅雨前の乾いた空気の中だったからこそ、撮ることが出来たのかもしれない。
だって、陰々滅々とした様子であれば僕自身が怖いもの。

僕は前からここを、谷内六郎の「夜の公衆電話」になぞらえていた。
皆さまその絵をご存知か?
雨の夜、太い枝を出す木の下に公衆電話がぽつんと光り、中で白いキツネが受話器を取って話し込んでいる。
その様子を見てしまった幼い姉と弟が、遠くに離れて不安げに寄り添っている。
見る人をなんとも言いようのない、切ないのか怖いのか判らない気分にさせる絵だ。
でもすごく惹かれる。

だいたい、今の世の中で公衆電話がいまだに設置されていること自体、妖しい。
これはやはり、スマホの登録がしにくいおキツネ様たちの通信手段として、NTTが敢えて残しているのだろう。
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by libra-mikio | 2017-06-06 21:58 | | Comments(0)


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