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2017年 05月 28日

或るモニュメント

小田原側から箱根にアプローチすると、手前に秀吉が築いた石垣山の一夜城址がある。
城はもちろん残ってはいないが、城郭が公園になっている。
とても良い公園で、豊臣に楯突いた北条の末期を偲ぶという侘び寂びの雰囲気は全くなく、明るく開放的だ。

この公園の駐車場に、パン屋さんがある。
お洒落で美味しいパン屋さんで、しかし敷居は高くない。
そのパン屋さんが、公園ではない部分の海側の斜面に、湘南ゴールド(柑橘類)やブルーベリーの畑を作っている。

去年この一夜城址を知った僕は、折に触れ訪れていた。
今年になって、いつの間にかそのパン屋さんの畑の一画にモニュメントが新設されたことを知った。
そのモニュメントには、なお美さんという方の直筆のような散文が刻まれている。
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いったい、なお美さんという方は誰なのだろう?
文面からするとなんとなく亡くなる間際の走り書きのように思えるけど、この農園の海を見渡せる一等地に建立されたのだから、きっとオーナーかなんかなんだろうな・・・と思っていた。

行く度に、なお美さんという方が気になりだして、ググれば判るかなということでPCに向かった。
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全く予期しなかったが、なお美さんというのは、川島なお美さんだった。
お洒落なパン屋さんと思っていたのは、ご主人であるパティシエの鎧塚俊彦さんのお店だった。
そして川島なお美さんは、2015年の9月に亡くなっていた。
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そういうことが初めて判り、今日、改めてお洒落なパン屋さん、いや「一夜城ヨロイヅカファーム」を訪れた。
そして改めて、川島なお美さんの文章を読んだ。
病床でしたためたのだろうね。
自らの死を認識していた訳だね。

今まで ありがとう なお美より って、悲しいね。




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このモニュメントから数メートルのところに、立って抱き合う蛙のモニュメントがある。
実に不思議だ。
何で蛙が登場するのかさっぱり判らない。

でもね、一体の蛙の背中に、こんな刻印を発見したんだ。
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T 8 N

Tは、おそらく俊彦さんのTだよね。
Nは、おそらくなお美さんのNだよね。
8は、おそらく、・・・?

8は無限大記号を倒立したものなのかもしれない。
でも、大きなお世話だが、気になって二人の関係を集合知に当たってみたら・・・

二人の出逢いから、なお美さんの死による離別までの間が、8年間だと判った。

悲しいね。


by libra-mikio | 2017-05-28 21:20 | Mic記 | Comments(0)


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