2017年 03月 12日

とても・・・とても恥ずかしい話

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この写真を見ると、思い出してしまう。とても、とぉっても、恥ずかしい話。

夜のフライトだった。地方空港のラウンジで飲んでいた。理性を失うような飲み方ではなかった。・・・筈だ。
しかし疲れがたまっていたのだろう。機体が滑走路に移動するタクシィングの最中に不覚にも僕は眠ったらしい。

僕の中ではもう離陸はとっくに終わっていた。
ところが突然のGを感じて目が覚めた。
するとなんとしたことか、ヒコーキは今、再び飛び上がろうとしているではないか!
うわっ!なんだこれは!僕が知らぬ間に機体に異変が起きて再度離陸をやり直している!
隣の見知らぬ爺さんに異変を大声で知らせた。
「大変だ、大変ですよ、旅客機がタッチアンドゴーをしている!」
しかしあろうことか、爺さんはケゲンソウにこちらを見るや、何事もなかったかのように視線を外した。さも迷惑そうに。
更に機内には緊迫感などミジンもない。
このあたりでなんとなく気付いた。今初めて飛ぶらしい。既に飛んでいたのは僕ひとりらしい・・・
離陸時の轟音で、僕の声が爺さんの耳には届かなかったらしいことが唯一の救いであった。

そしてまた深い眠りに落ちた僕は、激しい尿意で目が覚めた。トッ、トイレ。
夜のヒコーキに乗る時は、こんな場合に備えていつも通路側の席を取る。
離陸時の失態をイタク恥じていた僕は、今度はちゃんとベルト着用サインが消えていることを確認して、トイレに立った。
最後部のトイレまで歩いて行った僕は、スッチーの驚愕した目に迎えられた。
「お、お客様!当機は最終の着陸態勢に入っております!早くお席に!!!」
ひんむいた目玉と、腕で作る大きなバッテンの身振りで、彼女の叫びを心で聞いた。
「ひぇ~~~!、吹っ飛ぶ~~~!”!”!”」
慌てて席に戻った僕は、それでも改めてベルト着用サインを確認した。
・・・点灯していた。
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何とか生還した僕が、羽田からのリムジンで、ほっとしながら撮ったのがこの写真だ。
京浜工業地帯の灯りを見ると、今でも情けない気分になる(笑)
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by libra-mikio | 2017-03-12 22:14 | Mic記 | Comments(0)


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