乙女が渚でサリンジャーを読んでいる。
いや、アルベール・サマンの詩集か、もしかすると多少場違いだが、中原中也かもしれぬ。
湘南はいい。誰もがプチ治外法権になる。
何故、治外法権か。
まず彼女は、乙女である、と優良誤認させた。
景品表示法違反である。
微妙な誤認誘導ならまだ許せる。
見る角度によっては、というか、実はこの後、ほぼ正面から彼女を見てしまったのである。
それはそれは、お背中の清純さとは気が遠くなるような隔たりがあったのだ。
美醜は問うまい。
美醜ではなく、ageingを糊塗していたのである。
オー・マイ・ガッ!
文脈からすれば、ここで「正体」を曝すべきだが、そのような勇気は残念ながらない。