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2015年 09月 07日

ロヒンギャのこと

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トルコの海岸に漂着したシリア難民の子、アラン・クルディちゃんの遺体を抱くトルコ警官の写真は胸を打つ。
悲劇である。
この写真は間違いなく今年のピューリッツァ賞 ニュース速報写真部門にノミネートされるであろう。
この写真により、世論がハンガリー政府を動かし、EU主要国を動かし、陸続と難民がドイツを目指している。

ところで、この春、ロヒンギャの悲劇に関する外電が駆け巡っていたことを諸兄は記憶に留めておられるだろうか。
ロヒンギャ族とは、ミャンマーの、バングラデシュと隣接するラカイン州に多く住むイスラム教徒の少数民族で、70万から150万人いるとされる。人口がこうも雑駁にしか捉えられていないのは、ミャンマーにとりロヒンギャは国民ではないため、人口統計から外されているためである。

そして、ミャンマーはむろん仏教国だが、そのミャンマーの仏教徒がロヒンギャを虐殺しているという外電である。
指導者は仏教の高僧である。
仏教の高僧がイスラム教徒を虐殺しているのだ。
ありえないと思いたいが、本当のことである。

深い歴史的軋轢はあるだろう。また太平洋戦争中、ビルマにおいて、日本が仏教徒を、英国がキリスト教徒とイスラム教徒を互いに軍事教練し戦わせたということもあるらしい。

しかし現在、ミャンマーがいかに多民族国家といえども、政府が国民として認めていない民族がいるということは異常ではないか。
そして徹底的な差別の果てに、ロヒンギャ族に対し生きていることが悪夢のようである振舞いを継続しているのが仏教徒であるということ自体、際限なく悲しいことではないか。

アウンサンスーチーは何をしているかというと、何もしていないらしい。
なぜ何もしないのだろう。

絶望したロヒンギャの若者は、ISに流れ込んでいるという。
似た構図は中国にもあり、差別されたウイグル族がかなり多くISに流れ込んでいるという。

仏教と言ってもミャンマーは上座部仏教(小乗仏教のことだが小乗というのは差別用語に当たるので、現在では上座部仏教=じょうざぶぶっきょう、と呼ぶ)であり、根本的に日本でごくナチュラルにに意識されている大乗仏教徒は違う。だからか?理解できない。

・・・写真は、鎌倉にあるチベット仏教の用品のお店、蒙根(ムングン)にて。
チベットは大乗仏教である。
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by libra-mikio | 2015-09-07 22:32 | 陰翳 | Comments(0)


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