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2014年 08月 14日

母との会話

母は昭和7年生まれの82歳である。 その母と夕べ飲んだ・・・と言っても母は小さな缶ビール一本だが。

母は、 平塚にある江南高校を卒業し、 会計検査院に奉職 (そういう時代である) した。 いまはその検査院時代の話が彼女にとって一番の楽しい思い出のようだ。

曰く、 検査院の下を焼き芋屋が通る、 検査院の女子は当番制で、 釣り糸を垂れる要領で籠にお金を入れて窓から下し、 焼き芋屋のおじさんが分量の焼き芋を籠に入れると、 するするとそれを手繰りあげる・・・

曰く、 昼休みに日比谷公園でバレーボールをやり、 面白いので夢中になって気がつけば13時を大幅に超えていて・・・

曰く、 みんなで山登りに行くために、 検査院の女子が揃って生理休暇を取って、 さすがにその後、 温厚な課長から苦虫を噛み潰したような顔で説教された・・・

母の昔語りは何回も同じシーンなのだが僕はちゃんと聞く。

ところで母が奉職していた期間は昭和25年から30年と思われるが、 当時山登りが彼女たちにとってエキサイティングな趣味だったようで、 母は槍も穂高も登っているのである。

で、 夕べ、 串田孫一を知っているかと問うと、 もちろん知っているとの回答。 検査院で江南高校の4年先輩だったイノウエミナちゃんに勧められて何冊か読んだという。

この母にして息子あり。 串田孫一を母が読んでいたなんて、 夕べ初めて知った。 うれしかった。
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霧ケ峰にて

by libra-mikio | 2014-08-14 22:49 | 高原


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